京都市西京区に鎮座します松尾大社の境外摂社の「月読神社」(つきよみじんじゃ)は摂社とは思えない立派な神社で創建してから1200年の古社です。場所は松尾大社から南へ400m下った場所にあります。
神社名にもなっておりますご祭神の「月読尊」ですが、日本神話の三貴子(天照大神・素戔嗚尊)の一柱として登場したのにも関わらず、その後は全くといっていいほど活躍がない少し寂しい神でもあります。
※天照大神は最高神として伊勢神宮に祀られ天皇が子孫、素戔嗚尊は京都八坂神社で祀られ出雲大社の祭神大国主命が孫など二柱の神話はたくさんあります。
活躍しないとはいえ、この月読神社の社殿は立派で安産・子授かりのご利益があり、摂社とは思えないほど見どころもたくさんあります。
それでは月読神社を見ていきましょう。
- 神社名:月読神社(つきよみじんじゃ)
- ご祭神:月読尊
- ご利益:安産・子授かり
- 穢れを祓う御神水の「解穢の水」
- 願掛け陰陽石
- 本殿と一緒に参拝すると2倍のご利益が授かれる「月延石」
- 縁結び・恋愛成就の「むすびの木」
- 住所:京都府京都市西京区松室山添町15(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車スペースあり
- 営業時間:境内自由
- アクセス:阪急嵐山線「松尾大社駅」下車 徒歩10分
月読尊をご祭神としてお祀りする「月読神社」の歴史
顕宗3年(487年)に阿閉臣事代(あべのおみことしろ)が朝鮮半島に遣わされる際、壱岐で月読尊がよりつき託宣(たくせん)をしたので、これを天皇に奏上して山城国葛野郡歌荒樔田の地に社を創建したとされ、斉衡3年(856年)に松尾山南麓の現在の地に移ったと伝えられています。
また月読神社の扱いは松尾大社の境外摂社となっております。
まずは松尾大社から攻めたい方はこちら
※託宣…神仏が乗り移り夢の中に現れお告げをすること。
ご祭神
- 月読尊(つきよみのみこと)
ご利益
- 安産
- 子授け
摂社とは思えない「神門」
石段を上がると薬医門形式の神門があります。山の麓にある神社は何か雰囲気が漂います。
月読神社の舞殿
神門をくぐると舞殿があります。舞殿の中はじゅうたんが敷かれ飾り物もありました。
心身の穢れを祓って頂けるご神水「解穢の水」
御神水の解穢の水(かいわいのみず)で漢字の名の通り、穢れ(けがれ)を祓ってくれる水です。
境内に入っても手水舎がなくこの解穢の水は境内左奥にあります。柄杓があるのでこれが手水舎になると思います。
手と口を清めて穢れを祓ってもらえてすごい御神水です。
願いが叶う「願掛け陰陽石」
2つの石が並んでいる願掛け陰陽石。左右の石を撫でてご祈願すると願いが叶う石です。
縁結び・恋愛成就の木「むすびの木」
本殿右手にあります月延石と一緒に祀られていますむすびの木は縁結び・恋愛成就のご利益があります。
子授け・安産のご利益「月延石」
月延石は子授け・安産のご利益があり、本殿と一緒に参拝すると2倍のご利益が授かれるされます。
この石は元々、筑紫にあり神功皇后が応神天皇をお産みになられる際にこの石でお腹を撫でて安産し、後に舒明天皇(じょめいてんのう)の時に当神社に奉納されたといいます。
お守り・御朱印(授与所)
境内右手にあります授与所。安産のお守り・祈願石の他、御朱印やお札も購入できます。
月読神社の境内社(摂社・末社)
御船社
本殿左手に鎮座します御船社(おふねしゃ)ご祭神は天鳥船神(あめのとりふねのかみ)で航海安全・交通安全のご利益があります。
聖徳太子社
本殿右手に鎮座します聖徳太子社(しょうとくたいししゃ)ご祭神は聖徳太子で学業成就のご利益があります。
月読尊を崇敬されていた聖徳太子の徳を称え祀ったと言われています。
月読神社のアクセス
- 神社名:月読神社(つきよみじんじゃ)
- 住所:京都府京都市西京区松室山添町15(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車スペースあり
- 営業時間:境内自由
- アクセス:阪急嵐山線「松尾大社駅」下車 徒歩10分
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