神社でお参りするとき、拝殿に向かって手を合わせますが、実際に神様はどこにお祀りされているのでしょうか? 神社の構造や本殿の役割を知ることで、より意義のある参拝ができます。本記事では、神社の本殿とご神体の関係、神様の宿る場所、参拝時に意識すべきポイントを詳しく解説します。
目次
神社の構造と神様のいる場所

神社は、いくつかの重要な建物で構成されています。
- 拝殿(はいでん):参拝者がお参りする場所
- 本殿(ほんでん):神様が鎮座する神聖な場所
- ご神体(ごしんたい):神様の依り代となるもの(鏡・剣・石など)
拝殿は参拝者が手を合わせる場所ですが、実際に神様がいらっしゃるのはその奥の「本殿」です。本殿には「ご神体」と呼ばれる神様の宿る依り代が祀られています。ご神体には、鏡や剣、神石、神木など、神社ごとに異なる象徴的なものが用いられます。




「実は、拝殿には神様はいないんです!神様がいるのは本殿なんですよ。参拝の時は意識してみましょう。
神様の宿るご神体とは?



神様は本殿に祀られていますが、そこには「ご神体」と呼ばれる神様の依り代があります。
- 鏡(かがみ):八咫鏡(やたのかがみ)など、神聖な象徴
- 剣(つるぎ):草薙剣(くさなぎのつるぎ)など、力を示す存在
- 石や木:自然信仰に基づいた神の宿るもの
神道では、神様は特定の物質に宿ると考えられており、ご神体はその象徴です。たとえば、伊勢神宮のご神体は「八咫鏡」であり、日本神話においても重要な神具とされています。




神社によってご神体は異なりますが、古くは自然のものに神が宿ると考えられていました!
神社によって異なる神様の祀り方



神社ごとに神様の祀り方は異なります。
- 御神木や神石がご神体になっている場合:自然信仰が色濃く残る神社では、木や石がそのまま神様の宿る場所となっています。
- 本殿の中にご神体が安置される場合:多くの神社では、本殿の奥深くにご神体が納められています。
- 社殿がない神社もある:磐座や御神木をそのまま拝む形式の神社も存在します。
代表的な神社の例:
- 伊勢神宮(八咫鏡)
- 石上神宮(ご神体は鉄剣※布都御魂剣)
- 大神神社(拝殿のみで本殿なし。ご神体は三輪山)
参拝時に意識すべきこと
神社を訪れたとき、神様の存在を意識するとより丁寧な参拝ができます。
- 拝殿と本殿の位置を知る
- ご神体に敬意を払う
- お賽銭は感謝の気持ちとして納める
- 神様の前では静かに心を落ち着ける
参拝するとき、ただお願いをするのではなく、「神様がどこにいらっしゃるのか」を意識しながら手を合わせると、より神聖な気持ちで参拝できます。




神様の存在を意識して参拝すると、より心が整いますね!