天満宮(天神)の神様と言えば学問の神様「菅原道真(すがわらのみちざね)」です。
大宰府に左遷され59歳の若さで亡くなった天才です。
その後、左遷に追いやった人物らが道真の祟りで亡くなり、これを鎮めるために道真を祀った神社を創建したのが始まりです。
ご利益は「学業成就」「受験合格」「病気平癒」です。
今回は北陸・甲信越地方にスポットライトをあてて、天満宮を紹介したいと思います。
新潟県の天満宮・天神社
吉田天満宮(よしだてんまんぐう)燕市
別名「出世天神」とも言われ、祈願すると立身出世・所願成就ができるとして有名です。
毎年5月24日・25日は吉田天満宮祭礼が行われ、植木屋や露店が多く出店します。別名「吉田の植木祭」とも言われています。
菅原神社(すがわらじんじゃ)上越市
創建は天武天皇3年(675年)。主祭神は「天穂日命(あめのほひのみこと)」で配祭神に菅原道真を祀っているので、主ではありません。
境内には前方後円墳があり県の指定文化財に指定されています。
富山県の天満宮・天神社
於保多神社(おおたじんじゃ)富山市
創建は弘長3年(1263年)。元々は淨禅寺の境内社でしたが、寛文5年(1665年)淨禅寺の境内に新しく天満宮を作り、北野天満宮を勧請しました。
絵馬堂の中央にある臥牛(撫で牛)を撫でながら合格祈願すると願いが叶うとされています。
主祭神は道真以外に富山藩初代藩主の前田利次(まえだとしつぐ)、二代目藩主前田正甫(まえだまさとし)、十代目藩主前田利保(まえだとしやす)を祀っています。
石川県の天満宮・天神社
小松天満宮(こまつてんまんぐう)小松市
明暦3年(1657年)に加賀藩2代目藩主の前田利常(まえだとしつね)が創建。
社殿・神具は総本社北野天満宮を模している。(道真は前田家の祖先であったため、北野天満宮から遷座できた。)
社地内には100本の梅の花が植えられており、3月初旬が見ごろです。
金沢神社(かなざわじんじゃ)金沢市
寛政6年(1794年)加賀藩11代目藩主の前田治脩(まえだはるなが)が創建。
金沢市街に最も近く藩校の鎮守でもあったので、毎年受験シーズンは多くの参拝者が訪れます。
本殿および拝殿は登録有形文化財に登録されています。
椿原天満宮(つばきはらてんまんぐう)金沢市
永仁5年(1297年)北野天満宮より勧請されました。
泉野菅原神社(いずみのすがわらじんじゃ)金沢市
通称「玉泉寺天満宮」。建武元年(1334年)畠山ト三が創建。
玉泉院の実父でもある「織田信長」が祀られていたという伝承もある神社。
福井県の天満宮・天神社
天満神社(てんまじんじゃ)敦賀市栄新町
天元3年(980年)創建。権現造の社殿は県の指定有形文化財に指定されています。
天満神社(てんまじんじゃ)敦賀市公文名
寛和年間(985年~987年)に創建。当社北の日吉神社を下ノ宮、当社を上ノ宮と称している。
長野県の天満宮・天神社
深志神社(ふかしじんじゃ)松本市
主祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)と菅原道真の2柱。武の神である諏訪明神と学問の神天満宮とのコラボ
山梨県の天満宮・天神社
天神中条天満宮(てんじんなかじょうてんまんぐう)南巨摩郡富士川町
現在の社殿は江戸時代に建立。2001年より「菜の花プロジェクト」が始まり、3月下旬ごろ中条天満宮周辺では約8500㎡の畑一面に黄色い絨毯と香りが広がります。
平野天満宮(ひらのてんまんぐう)南都留郡山中湖村
主祭神は菅原道真と須佐之男伊命(すさのおのみこと)が祀られています。江戸時代から伝承される伝統芸能の「天岩戸神楽」が行われます。「天岩戸神楽」は山中湖村無形民俗文化財にも指定されています。
大嵐天神社(おおあらしてんじんしゃ)南都留郡富士河口湖町
大同2年(807年)に創建し10世紀後半に道真を合祀して「天満宮」と称しました。
社殿は富士河口湖町の有形文化財に指定されています。