京都市西京区に鎮座します「松尾大社」(まつおたいしゃ)」はご祭神に山の神でもあり、酒造の神でもある『大山咋神』(おおやまぐいのかみ)をお祀りする神社です。
全国各地の蔵元や酒造業者が信仰する「日本第一酒造神」として崇敬されていて、境内にはお酒の資料館もあります。
松尾大社は大宝元年(701年)に創建された神社で世界遺産である上賀茂神社・下鴨神社とあわせて京都3大最古の神社と言われています。
そんな松尾大社は他の神社の狛犬ではなく「亀と鯉」が神使いとして崇められおり、ご利益を授かれるパワースポットがたくさんあります。
いったいどんなパワースポットがあるのか嵐山の松尾大社を見ていきましょう。
- 神社名:松尾大社(まつおたいしゃ)
- ご祭神:大山咋神・中津島姫命
- ご利益:酒業繁栄・家内安全・商売繁盛・交通安全
- 旧社格:官幣大社(式内社・別表神社)二十二社
- 住所:京都府京都市西京区嵐山宮町3(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車場あり
- 営業時間:9:00~17:00
- アクセス:阪急嵐山線「松尾大社駅」下車徒歩3分
ご利益いっぱい!嵐山にある京都最古級の神社
松尾大社にはご利益豊富なパワースポットがたくさんあります。
- 「撫で亀さん」…亀に触れるとご利益を授かれる
- 「相生の松」…恋愛成就・夫婦和合のご利益
- 「幸運の双鯉」…双鯉を撫でて祈念すると、恋愛成就・夫婦円満・立身出世のご利益
- 「歯固めの石」…中に「歯固めの石」をお納めすると、お子様がたくましく成長される事を祈念
- 「亀の井」…霊泉亀の井、飲むと諸病快癒・延命長寿・寿福増長の効力
- 「霊亀の滝」…末社滝御前の奥に流れる滝。マイナスイオンがすごい!
上記のパワースポットは後半に画像も含めて記載しています。
京都最古の神社の一つ「松尾大社」の歴史
元々は松尾山頂の磐座で祭祀が行われたと言われていますが、大宝元年(701年)に文武天皇(もんむてんのう)の勅命をうけた秦忌寸都理(はたのいみきとり)が勧請して現在地に社殿を設けたと言われています。
中世以降はお酒の神様として信仰され、現在においても醸造家からの信仰の篤い神社となっています。
古くは「松尾神社」と称されていましたが、昭和25年(1950年)に現在の「松尾大社」となりました。
ご祭神
- 大山咋神(おおやまぐいのかみ)
- 中津島姫命(なかつしまひめのみこと)※別名:市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
ご利益
- 酒業繁栄
- 家内安全
- 商売繁盛
- 交通安全
全国の酒造家・醤油・酢・味噌などの製造メーカー及び販売業の方が多く訪れています。
脇勧請が下げられている朱の鳥居
大鳥居を進んで行くと「松尾大神」の扁額があり、「脇勧請(わきかんじょう)」と呼ばれる榊(さかき)の小枝の束12本が下げられています。
榊の枯れ方により農作物の出来具合がわかり、榊が完全に枯れると豊作で一部枯れ残ると不作になるという風習があります。
立派に佇む文化財の「楼門」
鳥居をくぐると立派な楼門が現れます。
最近までは楼門の金網に杓子が差し込まれていましたが、現在は文化財保護の為、杓子や絵馬を掛ける事は禁止されています。
撫でるとご利益が授かれる「撫で亀さん」
楼門をくぐると撫で亀さんが迎えてくれます。直接手を触れてその霊威にあやかってご利益を授かってください。
お守り・絵馬・御朱印・おみくじ(授与所)
楼門をくぐると左手に社務所(授与所)があります。
ここでお守り・御朱印などをご購入できます。
お守りの種類がすごくあります。
授与所前には「樽うらない」があります。1回500円(3本)で赤い所に当たった方、黒い所に当たった方、樽の中に当たらなかった方によってもらえるお守りが変わってきます。
酒造の神に奉納された「神輿庫」
奉納された多くの酒樽が並びます。
夫婦円満・夫婦和合のご利益「相生の松」
相生の松(あいおいのまつ)は恋愛成就・夫婦和合のご利益があります。杓子や絵馬に願い事を書き奉納します。
国の重要文化財に指定されている本殿
本殿は室町時代に造営され、全国でも類例少ない両流造であり国の重要文化財に指定されています。
松尾大社 幸運の双鯉・石納所
拝殿右手にあるのが幸運の双鯉と歯固め石納所です。
- 幸運の双鯉(そうり)(左)
双鯉を撫でて祈念すると、恋愛成就・夫婦円満・立身出世のご利益があります。
- 歯固め石納所(右)
中に「歯固めの石」をお納めすると、お子様がたくましく成長される事を祈念してくれます。
重軽の石・幸運の撫亀
拝殿左手にあるのが、重軽の石と幸運の撫で亀です。
- 重軽の石(左)
まず石を持ち上げ、願いを込めた後もう一度持ち上げる。最初より軽く持ち上げれば願いは叶い、重ければ叶いません。
- 幸運の撫で亀(右)
亀を撫でて祈念すると、寿命長久・家庭円満のご利益があります。
松尾大社の神使い「亀と鯉」
松尾大社の神使い「亀と鯉」の像が祀られています。
延命長寿の神泉「亀の井」
霊泉「亀の井」は別名「よみがえりの水」と呼ばれ、諸病快癒・延命長寿・寿福増長の効力があります。
持ち帰り用の瓶も社務所で販売しています。
樹齢800年の「椋の霊樹」
この椋の霊樹(むくのれいじゅ)は京都の名木として樹齢800年を数えます。
しかし平成5年に大雨により枯朽しました。その後、大椋の幹を以って造形し、樹齢を祀っています。
松尾大社の境内社(摂社・末社)
祓戸大神
登拝道入口のすぐそばに祓戸大神(はらえどのおおかみ)が鎮座しています。
※祓戸社がある神社はまず祓戸社から参拝するとご利益が更に得られます。
三宮社・四大神社・滝御前(末社)
本殿右手の磐座登拝道入口を入ると見えてくるのが末社の三社です。右から
- 三宮社(さんのみやしゃ) ご祭神:玉依姫命(たまよりひめのみこと)
山城地方開拓の功労神、農業殖産の守護神
- 四大神社(しのおおかみのやしろ)
ご祭神:春若年神(はるわかとしのかみ)夏高津日神(なつたかつひのかみ)秋日売神(あきびめのかみ)冬年神(ふゆとしのかみ)
四季折々の神々で年中平安をお護りくださる神
- 滝御前(たきごぜん) ご祭神:罔象女神(みつはのめのかみ)
水神 万物の生成発育を司る神
滝御前の奥に「霊亀の滝」があります。
鳥居をくぐり滝の前に立つと急にここだけ気温が下がり、滝のマイナスイオンがすごく感じられ何とも言えない空気感になりました。私自身あまりそういうのを感じないのですが、初めて「何かが違う!」と感じられた場所です。
衣手社・一挙社・金刀比羅社・祖霊社(末社)
本殿左手には末社の四社が鎮座しています。右から
- 衣手社(ころもでしゃ) ご祭神:羽山戸神(はやまとのかみ)農耕及び諸産業の守護神
- 一挙社(いっきょしゃ) ご祭神:一挙神(いっきょのかみ)素戔嗚尊の別名、古来困難に出会ってもこの神に祈れば一挙に解決する
- 金刀比羅社(ことひらしゃ) ご祭神:大物主神(おおものぬしのかみ)大国主神の和魂(にぎみたま)商売繁盛・交通安全の守護神
- 祖霊社(それいしゃ)松尾ゆかりの功績者をお祀りする
伊勢神宮遥拝所
末社四社の左隣に伊勢神宮の遥拝所があります。ここから遠く離れた伊勢神宮に思いを届けましょう。
御朱印
松尾大社の無料駐車場
松尾大社の第一駐車場からの雰囲気です。ここからでも松尾大社の力を感じられます。
駐車場内に交通安全祈願「車のお祓い所」もあります。
松尾大社のアクセス
- 神社名:松尾大社(まつおたいしゃ)
- 住所:京都府京都市西京区嵐山宮町3(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車場あり
- 営業時間:9:00~17:00
- アクセス:阪急嵐山線「松尾大社駅」下車徒歩3分
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