京都市下京区に鎮座します五條天神宮(ごじょうてんしんぐう)は医薬の神である少彦名命と他2柱をご祭神としてお祀りする神社で、病気平癒・無病息災などのご利益がある神社として信仰を集めています。
社名は天神宮と書くので天満宮社とお思いでしょうが、読みが”てんしんしゃ”で天つ神(あまつかみ)を意味しているので、天満宮とは関係ない神社ですが、境内社に天満宮があるので関係ないとも言い切れない説明するにはややこしい神社です。
神社は小さいですが、洛中エリアでは最古の社となっています。
それでは五條天神宮を見ていきましょう。
五條天満宮 詳細
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ご利益
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医薬・厄除けの信仰を集める「五條天神宮」の歴史

延暦13年(794年)桓武天皇の平安遷都にあたり大和国宇陀郡から天神(あまつかみ)を勧請したのが五條天神宮の始まりと言われています。創建当初は「天使の宮」(天使社)と称していましたが、後鳥羽天皇の時代に「五條天神宮」と改めました。
創建当初は社域も広く社殿も広壮でしたが、中世以来度々火災に遭い、元治元年(1864年)の蛤御門(はまぐりごもん)の変で社殿は焼失しました。現在の社殿は近時の再建です。
五條天神宮は古来から医薬・厄除け・病気退散・農耕の神として崇敬され、今なお節分には厄除け祈願のため参拝者が訪れます。
ご祭神は大己貴命・少彦名命・天照大神の3柱をお祀りしています。天神社となっているので、菅原道真をお祀りする天満宮と勘違いされますが、天神社の「天神」の読みは”てんじん”ではなく”てんしん”で天つ神(あまつかみ)を意味しているので、天満宮との直接の関連はありません。
しかし境内社としては天満宮が鎮座し、菅原道真公がお祀りされています。
「祇園社記」によれば一時期、祇園社(八坂神社)の末社であったとされています。
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主祭神
- 少彦名命(すくなびこなのみこと)
配祀神
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
- 天照大神(あまてらすおおかみ)

ご利益
- 無病息災
- 病気平癒
- 健康成就
- 厄除け
- 農耕
五條天神宮の境内社(摂社・末社)
筑紫天満宮
社殿前には順路と書かれた境内図があり、社殿の周りを時計回りに進むように指示されています。
その一番最初に現れるのが筑紫天満宮です。
筑紫天満宮は前途でも申し上げたように、五條天神宮と書きながらも”てんじん”とは関係ありませんが、この筑紫天満宮が洛陽天満宮二十五社巡拝の第3番となっています。
ご祭神は菅原道真で学業成就・合格祈願のご利益があります。
白太夫神社・大国主神社・金刀比良神社・福部神社
社殿裏に回ると小さい社が並んでおり、右から白太夫神社・大国主神社・金刀比良神社・福部神社となっています。
辨財天・猿田彦神社・稲荷大明神
四社の隣に鎮座しますのが右から辨財天・猿田彦神社・稲荷大明神です。
五條天神宮のアクセス
神社名:五条天神宮(ごじょうてんしんぐう)
住所:京都府京都市下京区天神前町351(Googleマップ)
駐車場:無し
営業時間:7:00~18:00
アクセス:阪急電車京都線「烏丸駅」下車 徒歩10分
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