京都市上京区に鎮座します「首途八幡宮」(かどではちまんぐう)は大分県の宇佐八幡宮より勧請された神社で、内野八幡宮として創建後、現在の首途八幡宮と呼ばれるようになりました。
「門出」という漢字ではなく「首途」で、ただどちらも出発するという意味合いは一緒です。
この神社は牛若丸で知られています源義経(みなもとのよしつね)が奥州(おうしゅう)に旅立つ前に道中の祈願された場所であります。それからは旅行安全のご利益で信仰を集めています。
それでは首途八幡宮を見ていきましょう。
- 神社名:首途八幡宮(かどではちまんぐう)
- ご祭神:応神天皇・比咩大神・神功皇后
- ご利益:旅行安全・交通安全
- 住所:京都府京都市上京区桜井町102-1(Googleマップ)
- 営業時間:6:00~18:00
- 駐車場:無し
- アクセス:京都市バス「今出川大宮」下車徒歩5分
源義経が旅立ち前に祈願した神社
この地には奥州(東北地方)で産出される金を京で商う事を生業としていた金売吉次(かねうりきちじ)の屋敷があったと伝えられ、源義経(牛若丸)は奥州平泉に赴く(おもむく)際に吉次の助けを得て、ここで道中の安全と武勇の上達を願い出発したといわれています。
「首途」とは「出発」を意味しこの由緒により高倉天皇承安4年(1174年)宇佐八幡宮の神霊を勧請鎮められたのを創始とし、「首途八幡宮」と称されました。
元の名は「内野八幡宮」(うちのはちまんぐう)といい、平安京の大内裏(だいだいり)の北東に位置したため王城鎮護の神とされていました。
参道の右手には源義経奥州首途之地の記念碑が建てられています。首途して830年を記念して建てられました。
八幡大神を祀る首途八幡宮とご利益
ご祭神
- 応神天皇(おうじんてんのう)
☞第15代天皇で八幡宮の神様。母は神功皇后。
- 比咩大神(ひめのおおかみ)
☞神道の女神で特定の神の名ではなく、ご祭神と深い関係をもつ女神の事です。
- 神功皇后(じんぐうこうごう)
☞第14代天皇仲哀天皇の皇后でお腹にのちの応神天皇を身ごもりながら、三韓征伐をした中心人物。
ご利益
- 旅行安全
- 交通安全
墳墓の上に建つ本殿
二の鳥居をくぐると左右に鳥居がある岐路があります。
真ん中と左の鳥居から階段を上がっていくと小高い丘の上に本殿があります。
首途八幡宮が建立された当初は小さな祠だけでしたが、昭和40年代に社殿が作られました。
この場所は天皇家が八幡宮を信仰していた事から、本殿の場所に墳墓があるといわれています。
本殿の右手に授与所があり、そこでお守り・絵馬・御朱印の購入ができます。
金運・財運アップのスポット「弁天社」
弁財天の鳥居をくぐると左手に弁天社があります。
弁天社のご祭神は弁財天(市杵島姫命)を祀っており、芸事上達や金運・財運アップのご利益があります。
桃の花が見れるスポット
境内にあります「源平枝垂れ桃」(げんぺいしだれもも)は1本の木で紅白両方の花を見る事ができる品種で見ごろは例年3月下旬から4月上旬になります。
首途八幡宮のアクセス
- 神社名:首途八幡宮(かどではちまんぐう)
- 住所:京都府京都市上京区桜井町102-1(Googleマップ)
- 営業時間:6:00~18:00
- 駐車場:無し
- アクセス:京都市バス「今出川大宮」下車徒歩5分