静岡県掛川市に鎮座しています、遠江国(とおとうみのくに)一之宮である「事任八幡宮」は「事任」と書いて「ことのまま」と読みます。
なかなか読めない「事任八幡宮」は「言葉のままに願いを叶えてくれる」と言われているパワースポットと呼ばれています。
少し山を登った場所にある本宮には、白い石があり、その石に思いを込めながら拭くと、福を呼び込めるという場所があります。
そんな場所に朝一番、平日の7時に参拝した時に「事任八幡宮を知り尽くした不思議なおじさん」に出会い、連れていってもらったパワースポットをご紹介します。
神社の概要
神社名:事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)
ご祭神:己等乃麻知比売命、八幡大神
ご利益:言葉のままに願いが叶う
旧社格:県社(式内社・遠江国一之宮)
創建年代は不明だが、第十三代天皇の成務天皇の頃と言われています。807年(大同2年)に坂上田村麻呂が東征の折、桓武天皇の勅命によってそれまで鎮座していた北側の本宮山から現在地に遷座させたと伝えられています。
平安時代後期に八幡信仰が広がると、1062年(康平5年)に源頼義が石清水八幡宮から八幡神を勧請しました。平安時代には清少納言の「枕草子」や多くの和歌、鎌倉時代には「吾妻鏡」、江戸時代には「東海道中膝栗毛」などにも「願いが叶う神社」として登場しています。
明治以降は県社に列し、単に「八幡神社」と称していましたが、第二次世界大戦に「ことのまま」の名を復活させ、事任八幡宮としました。
言った言葉(言の葉のまま)願いが成就する神社
事任八幡宮の「事」とは「言葉」のことで、言葉のまま願いが叶うとされている神社と言われています。
主祭神の「己等乃麻知比売命」(ことのまちひめのみこと)は中臣の祖である興台産命(こことむすびのみこと)の后神であり、枚岡神社や春日大社にお祀りされている天児屋根命(あめのこやねのみこと)の母神です。
配祀神には八幡宮の神、八幡大神(誉田別命・息長帯比売命・玉依比売命)がお祀りされています。
と本来であれば、順番に
夫婦杉を見たり
境内社を見たりしてから、本宮に行こうと予定していましたが、たまたま朝一番に事任八幡宮のハッピを着られた、おじさん(年齢を聞いたら78歳!でも78歳には見えない元気さ!)に、ほんとに境内の雰囲気が良かったので、話しかけた所「今から本宮に行くから一緒に行くか?」と言われたので、お供させてもらう事に。
天然記念物の御神木クスノキ
その前におじさんから「ココの御神木は触れるからパワーをもらいなさい!」と言われ、高さ約31m・根回り19.3mのクスノキに触れパワーを頂きました。
なんか、事任八幡宮を知り尽くした方に言われると凄くパワーを感じます。(その時は誰か分からなかったけど…)
歩道橋を渡って入口から271段を登ると「本宮」
歩道橋を渡ってしばらく歩くと「本宮入口」これより271段という看板と鳥居が見えます。私はおじさんの話に耳を傾けながら歩いていたので、写真を撮るのを忘れていました。
そして271段歩くと本宮の鳥居が現れます。
鳥居をくぐり祠までの道の先に頭のようなボコッと出っ張った石があります。これはおじさん曰く「この石畳が亀の甲羅で出っ張ったのは亀の頭」なんだと。
これには理由があり事任八幡宮は亀との関係性が深く
おじさんの来ているハッピは事任八幡宮の神紋になるのですが、神紋は「亀甲に亀卜(きぼく)」になっており、神使は亀とも言われています。
※「亀甲に亀卜(きぼく)」の神紋は三河国の一之宮「砥鹿神社(とがじんじゃ)」と同じです。
ですから、本宮でこの出っ張った場所を足で踏むことは禁止されているので、十分に注意してください。
この場所から上を見上げた時に、木が亀の甲羅の形をしているのにも、ビックリしました!ここまではおじさんが居ないと絶対分からない。
本宮の祠にある白い石を3つ拾い、ハンカチもしくは社務所にある拭く用の紙で丁寧に拭き奉納する事で、願いが叶うと言われています。
1つは神様の為、1つはみんなの為、1つは自分のため、だそうです。
おじさんは毎日ここに来て、掃除をされているそうです。私も色々教えて頂いたので、一緒に掃除をしました。
そうしているとおじさんが「まだ上があって、ここからは階段では無く山道だが磐座があるから行くか?」と言われ、一人で来ていたら絶対に行けていなかったので「ぜひ!よろしくお願いします。」と言い、磐座に向けて出発。
磐座まで結構キツい山道
これさっき神紋で使った写真ですが、これは磐座に向けて山道を進むおじさんです。
軽々と山道を登って行き、更に話しながら登って行きます。これが78歳の体力か!って思いながら、私の方が息切れで返答できなくなってきました。
途中見える朝の景色が良い!
頂上に到着すると、昔からあった磐座や最近出てきた磐座、さらに磐座の中でも岩が平らになっているので、神様がココに座っていた、もしくは何かを置いていたなどとおじさんが教えて頂き、神様が宿る根底を改めて感じました。
そして今来た道を下山…登ってきたのも険しかったので、これを降りるとなると大変
やっぱり78歳ではない軽さ。日々のトレーニングが元気の源なのね。
いや、ほんとに滑るので横向きでないと歩けないのです。みなさん磐座まで行く際は、運動靴、動ける格好必須ですよ。
龍神が棲む「龍神社」
本来一人であれば、本宮だけだったかもしれなかった所を、おじさんに会ったご縁で磐座までガイドして頂き、更に次は社殿と本宮の反対側に面している「龍神社」を教えてくれました。
最初の地図にも書いていますが、目にとまりにくい…。
事任八幡宮境内を流れる水滝をお守りになっている「龍神様」をお祀りする龍神社に参拝しました。
続いておじさんが行った川の方に行ってみると、龍神が浮き出ています!これにはビックリ!元々、龍神が浮き出ていたのではなく、何回もここに来ていたおじさんがある日、見てみるとこのような感じで青龍とも言える龍神が浮き出てきたと仰っていました。
これだけガイドして頂き、最後にはコーヒーもご馳走になり、ほんとにありがとうございました。
事任八幡宮には「願いが言葉のままに願うご利益」もあれば、「神様が宿る磐座」もあり、さらに「龍神が棲むパワースポット」もありで、ここは必ず神社好きなら訪れて頂きたいです。
ちなみにおじさんは土日は参拝者に対してガイドをされているみたいです。
事任八幡宮アクセス
神社名 | 事任八幡宮(ことのままはちまんぐう) |
住所 | 静岡県掛川市八坂642番地(Googleマップ) |
営業時間 | 24時間参拝自由(9:00~17:00授与所) |
駐車場 | 無料駐車場あり |
最寄り駅からのアクセス | 掛川駅からバスで30分「八幡宮前」下車すぐ |
Instagramやっています!
→→インスタはこちら←←
合わせて参拝したい周辺神社をご紹介
焼津神社
執筆中
静岡浅間神社
執筆中