岡山県岡山市中区に鎮座する「沖田神社・道通宮」は1つの境内に2つの神社が点在しており、金運・商売繁盛のご利益があるといわれているパワースポットです。沖田神社は、江戸時代に開拓された沖新田の干拓事業と深い関わりがある神社で、今では子ども会陽や七五三などで市民に親しまれており、氏子地域以外にも崇敬者が多く、毎年初詣には大勢の参拝者で賑わいます。
また道通宮の神様である白蛇様は生卵が好物であり、拝殿前にある生卵を御供えすることにより、ご利益を授かれるとされています。
それでは沖田神社・道通宮を見ていきましょう。
- 神社名:沖田神社(おきたじんじゃ)・道通宮(どうつうぐう)
- ご祭神:[沖田神社]天照大御神・素戔嗚尊・軻遇槌命・倉稲魂命・句句廼智命・おきた姫[道通宮]猿田彦命
- ご利益:家内安全・商売繁盛・交通安全・厄除け開運・安産・合格祈願・縁結び
- 旧社格:県社
- 創建:1694年(元禄7年)
- 住所:岡山県岡山市中区沖元411(Googleマップ)
- 営業時間:(授与所9時~16時)
- 駐車場:無料駐車場(30台)
- アクセス:JR岡山駅から西大寺行き(沖元、津田経由バス)「沖元」下車、徒歩3分
「金色の神額」が印象的な沖田神社の鳥居
いかにも金運アップにご利益がありそうな沖田神社の金色の神額。鳥居に比べて少し大き目な狛犬に威圧感を感じながら一礼。
沖新田の鎮守社・沖田神社の社殿
江戸時代に岡山藩主であった池田綱政の命により、遠浅の海が広がっていた岡山市南部の地の開拓事業が進められていました。
沖田神社は新しく開拓された地、沖新田の産土神(うぶすながみ)として1694年(元禄7年)に創建されました。
建立当初は岡山市福島に鎮座されてましたが、同年9月に岡山市沖元宮地へ遷宮しました。
しかし、境内の土地が低く大風・高潮・洪水の被害を受けたため、1709年(宝永6年)現在の地に遷座されました。
明治初年に郷社となり、1923年(大正12年)には県社に列されました。
境内には干拓の際に大きな功績を納めたおキタという女性を祀る「沖田姫神社」や、池田綱政の家臣である津田永忠の像などがあります。
ご祭神は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)・素戔鳴尊(すさのおのみこと)・軻遇槌命(かぐつちのみこと)・倉稲魂命(うがのみこと)・句句廼智命(くくぬちのみこと)・おきた姫です。
ご利益には金運・商売繁盛・勝負運・家内安全・交通安全・厄除け開運などがあります。
沖田神社とは別の神社!?道通宮の鳥居
拝殿の脇を奥へと進むと、鳥居の向こうに道通宮(どうつうぐう)の社殿が見えてきます。
その歴史は、沖田神社の創建から百年以上前の1582年(天正10年)に豊臣秀吉が備中高松城を水攻めにした際、城主であった清水宗治の次男の長九朗が、かねてから信仰していた「道通宮」に我が身の無事を祈願したところ、遣いの白い蛇に導かれ浅口郡西大島御滝山に逃れたといわれています。
以来、長九朗の子孫が沖新田に移り、1800年(寛政12年)に道通宮を沖田神社境内に社殿を遷宮し、沖田神社の末社に加えられました。
道を開き通じ奉った神ということで「道通宮」という名がつけられたといわれています。
ご祭神は天照大神の孫で日本国の国土の守り神として、その先導役をつとめたといわれる猿田彦命です。
ご利益は、開運・良縁・安産・受験合格などがあります。
道通宮の参拝順路
拝殿で参拝した後、拝殿の横に行くと、本殿と拝殿とをつなぐ渡り廊下の下をくぐるようにして参拝路が作られいます。
時計回りに本殿を巡拝できるようになっており、願い事のある人は自分の年齢の数、もしくは年齢の半分の数だけ巡拝し、本殿に向かってお願い事をすると願いが叶うといわれています。
参拝路には「御供たまご入れ」が設置されています。道通宮の神様である白蛇は財や富をもたらすとして、昔から人々に大切にされてきました。白蛇の好物である生卵を供えて金運アップを祈願するのもおすすめです。(たまご:初穂料50円)
開運の厄割玉と厄石
日頃の災いや悪い出来事への苦しい思いを厄割玉に込め、厄石にぶつけて砕くと厄難やストレスが解消されるとされています。
軽く感じたら願いが叶う「願石」
大人の男性用や大人の女性用・子供用があります。
願い事がある人は、いずれかの石を持ち上げ軽く感じたら願いが叶うといわれています。
願いが成就できる「成就石」
- 上に置かれた石に書かれた願い事を正面に向けます。
- 御神礼を置いて右に3周廻します。
- 「無上霊宝神道加持」(むじょうれいほうしんどうかじ)と唱えます。
人柱となった「おきた姫」を祀る沖田姫神社
本殿の裏手にまわると、沖田姫神社という小さな祠が建てられています。
ご祭神の「おきた姫」は本名を「きた」といい、最後の潮止め工事が困難をきわめた際に、人柱となって命を落とした女性であるとされています。
一説では、数十年前の本殿改修工事の際に本殿の下から出土した祠と五輪塔が「きた」の墓ではないかと考えられています。
江戸時代にまだ人柱の風習が残っていたことにも驚かされますが、岡山藩の国力を高めることとなった干拓事業が、このような庶民の悲劇の上に成り立っていることを、忘れてはいけないですね。
その他沖田神社の境内社
数百種類のお守り・御朱印(授与所)
授与所には、さまざまな種類のお守りがズラリ!!
商売・交通・厄除け・延命祈願・開運・良縁・安産・受験合格などの一般的なものから、「おもてなし守」「倍返し守」「団地守」など珍しいお守りまで豊富に取り揃えられています。
沖田神社・道通宮のアクセス
- 神社名:沖田神社(おきたじんじゃ)・道通宮(どうつうぐう)
- 住所:岡山県岡山市中区沖元411(Googleマップ)
- 営業時間:(授与所9時~16時)
- 駐車場:無料駐車場(30台)
- アクセス:アクセス:JR岡山駅から西大寺行き(沖元、津田経由バス)「沖元」下車、徒歩3分
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