東京の赤坂に位置する「日枝神社(ひえじんじゃ)」は、親しまれている「山王さん」という愛称でも知られています。この神社は古くから江戸城の守り神として信仰され、今なお多くの参拝者が良縁や仕事運、商売繁盛などのご利益を求めて訪れます。
「日枝神社」には神猿と呼ばれる特別な存在が神使として祀られており、社殿の両脇には狛犬ではなく「狛猿」が鎮座しています。また、都内では珍しい「千本鳥居」や、隠れたパワースポットとして注目される「猿田彦神社」などもありますので、これらも見逃せませんよ!
神社の概要
神社名:日枝神社(ひえじんじゃ)
ご祭神:大山咋神
ご利益:縁結び・安産祈願・厄除け・交通安全・商売繫盛
旧社格:官幣大社(別表神社)
表参道53段の男坂
永田町二丁目に位置する日枝神社の表参道からは、正面にそびえる鳥居から53段の石段を上る坂が続きます。もともと日吉山王大権現として知られるこの神社は、太田道灌が川越から江戸城内に勧請し、江戸の守り神として祀られ、徳川家康が入府後は将軍家の産土神として深く尊崇されてきました。しかし、慶長年間(1604-1614)の江戸城の改築に伴い、半蔵門の外に移され、明暦3年の大火で焼失しました。その後、1659年に現在の場所に再建されました。
勝利や邪気払いの象徴、狛犬「神猿(まさる)」
日枝神社の社殿には、他の神社と大きく異なる点があります。その社殿には、狛犬ではなく「猿」が置かれているのです!猿は、昔から神様と人間の仲介役である「神猿(まさる)」として尊ばれてきました。大山咋神が山の神であることから、山を守る猿も重要視されていたようです。猿の名前の音から「勝る(まさる)」「魔が去る(まがさる)」とも解釈され、勝利や邪気払いの象徴として信仰されています。また、音の類似から猿が「縁(えん)」を運ぶと考えられ、商売繁盛や良縁を願う人々も訪れるそうです。
山王稲荷の千本鳥居と境内社
「表参道」の反対側に位置する「稲荷参道」には、美しい朱色の千本鳥居が連なっています。この都内でも珍しい千本鳥居は、厳かな雰囲気が漂っています。
注目を集めるのが、「日枝神社」の境内にある末社です。「猿田彦神社」「八坂神社」「山王稲荷神社」の3つの神社が並んで祀られているので、ぜひ見逃さずに参拝してみてください。
日枝神社の象徴「山王鳥居」
日枝神社の入り口は東京メトロ千代田線の赤坂駅から出てすぐです。
てっぺんが尖った鳥居の名前は「山王鳥居」と言われています。別名としては「合掌鳥居」「破風鳥居」とも呼ばれます。この山王鳥居は、日枝神社以外でも、滋賀の山王総本社「日吉大社」でも見ることができます。
境内の雰囲気
日枝神社のアクセス
神社名 | 日枝神社(ひえじんじゃ) |
住所 | 東京都千代田区永田町2-10-5(Googleマップ) |
営業時間 | 授与所8:00~16:00 |
駐車場 | 無料駐車場あり |
最寄り駅からのアクセス | 東京メトロ千代田線「赤坂駅」徒歩3分 |
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