奈良県天理市に鎮座します「大和神社」(おおやまとじんじゃ)は創建2000年を超える古社で第一次世界大戦で活躍した「戦艦大和」の殉職者2,736柱の御霊がお祀りしているゆかりの神社です。
ご祭神は日本大国魂大神(やまとおおくにたまのおおかみ)他2柱をお祀りし、世界最強の戦艦大和にちなんだ「勝負運」などのご利益があります。
それでは大和神社を見ていきましょう。
- 神社名:大和神社(おおやまとじんじゃ)
- ご祭神:日本大国魂大神・八千戈大神・御年大神
- ご利益:勝負運・交通安全・土木建築工事起工安全・厄除け・家内繁栄
- 旧社格:官幣大社(式内社・別表神社)二十二社
- 戦艦ヤマトゆかりの社
- 水神の総本社(高龗神社)
- 日本最古といわれる神社
- 住所:奈良県天理市新泉町306(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車場あり
- 営業時間:9:00~16:00
- アクセス:天理駅から奈良交通バス「大和神社前」下車
日本大国魂大神をお祀りする大和神社の歴史とご利益
創建は崇神天皇6年(約2000年前)で元は天照大御神と共に皇居内に奉斎されていましたが、その神威を畏れ皇女「渟名城入姫命」(ぬなきいりひめのみこと)により現在地に移されたのが大和神社のはじまりと言われています。
平安時代初期までは伊勢神宮に次ぐ広大な社領を得て朝廷の崇敬を受けていましたが、平安京の遷都や藤原氏の隆盛及び永久6年(1118年)の火災などにより衰微し、天正11年(1583年)の火災により神領の書類をすべて失いました。
明治4年(1871年)に官幣大社に列せられ、その後に新たに社殿が造営されました。
また戦中は世界最大最強を「戦艦大和」の守護神として祀られ、同艦の伊藤整一は祖霊社に合祀されています。
周辺に同じく日本最古の神社「大神神社」が鎮座しています。
ご祭神
- 中殿:日本大国魂大神(やまとおおくにたまのおおかみ)
☞日本神話に登場する神で大国主命の別名に「大国魂大神」があることから同一神とする説があります。
- 左殿:八千戈大神(やちほこのおおかみ)
☞こちらもまた日本大国魂大神と同様に大国主命の異名同神とされています。
- 右殿:御年大神(みとしのおおかみ)
☞素戔嗚尊と神大市比売の間に生まれた御子で兄弟姉妹に稲荷神の宇迦之御魂大神がいます。
ご利益
- 勝負運
- 交通安全
- 土木建築工事起工安全
- 厄除け
- 家内繁栄
戦艦大和のゆかりの神社
戦艦大和には大和神社の分霊が祀られています。
隣の祖霊社には戦艦大和の最期を共にした殉職者2,736柱の御霊がお祀りされています。
戦艦大和の長さは大和神社の参道と同じ長さで270mあり幅は参道の約5倍の40mあります。
お守り・絵馬・御朱印・おみくじ(授与所)
御朱印は3種類で大和神社・高龗神社・増御子神社の3種類です。
大和神社の境内社(摂社・末社)
高龗神社(摂社)
高龗神社のご祭神は雨師大神(あめしのおおかみ)で天候・産業のご利益があります。
実はこの高龗神社は大和神社の摂社でありますが、全国に何千とある水神をお祀りする神社の総本社と言われています。
京都の三大縁結び神社である「貴船神社」や吉野の「丹生川上神社」のご祭神です。
増御子神社
増御子神社のご祭神は猿田彦神(さるたひこのかみ)天鈿女命(あめのうずめのみこと)市磯長尾市命(いちきながおいちのみこと)の3柱をお祀りしており、学業成就・家業繁栄・交通安全・開業・移転災除・所願成就のご利益があります。
朝日神社・厳島神社・事代主神社
高龗神社の隣には3社(朝日神社・厳島神社・事代主神社)が鎮座しています。
- 厳島神社…ご祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)で芸事上達・財運のご利益があります。
- 事代主神社…ご祭神は事代主神(ことしろぬしのかみ)通称えびす様で、商売繫盛のご利益があります。ここでは織物を繁栄させるご利益も。
- 朝日神社…ご祭神は天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)で桜井・奈良街道を行く方は必ずここを詣でたと言われる神社です。
大和神社のアクセス
- 神社名:大和神社(おおやまとじんじゃ)
- 住所:奈良県天理市新泉町306(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車場あり
- 営業時間:9:00~16:00
- アクセス:天理駅から奈良交通バス「大和神社前」下車