京都市伏見区に鎮座しています藤森神社(ふじのもりじんじゃ)。馬と勝負事の神社として競馬関係者から競馬ファンまで信仰を深めています。神馬像にお守り・絵馬・自動販売機にいたるまで馬・馬・馬です。
万馬券を当てたければ藤森神社を参拝してお守りを購入しなさいというほど競馬に精通している神社となっています。
それでは藤森神社を見ていきましょう。
冒頭でも言いましたが、お守りに絵馬に自動販売機に至るところが馬です。鳥居をくぐり参道を歩くと藤森神社は馬との関わりがすごいんだなと気づきます。
- 神社名:藤森神社(ふじのもりじんじゃ)
- ご祭神:素戔嗚命・別雷命・日本武尊・応神天皇・仁徳天皇・神功皇后・武内宿禰・舎人親王・天武天皇・早良親王・伊豫親王・井上内親王
- ご利益:勝運・学業成就・合格祈願
- 旧社格:府社
- 馬のお守り・馬の自動販売機など馬の神社
- 菖蒲の節句発祥の地
- 腰痛が治るパワースポット
- 名水「不二の水」
- 住所:京都府京都市伏見区深草鳥居崎町609(Googleマップ)
- 駐車場:24時間最大500円 昼間8:00~20:00の入庫後20分は無料 以降60分200円
- 営業時間:9:00~16:00
- 交通アクセス:京阪電車「墨染駅」下車 徒歩7分
- 【京都神社アクセスマップ】見ればわかる最強便利ツール(画像付)
人・馬と車が分けられた参道
左の参道は人と馬!右は車。この時点で馬との関わりを感じさせられます。
絵馬舎(京都の絵馬で1.2を争うほどの古絵馬)
参道を進んで行くと左手に絵馬舎が現れます。ここにも競走馬の絵馬が飾られています。
白馬・黒馬の2枚の絵馬は京都において1,2を争うほどの古い絵馬
絵馬舎は現在の拝殿ができるまではここが拝殿でした。
ファンファーレが鳴る自動販売機
馬がプリントされた必勝祈願と書かれた自動販売機。
ただそれだけではないんです!飲み物を買うと馬の鳴き声とファンファーレが流れます。競馬ファンにはたまらない自動販売機ですね。
手水舎と神馬像
手水舎で心身を清める場所にも神馬像があり競馬ファンの気持ちを高ぶらせてくれます。
お守りにも馬・馬・馬と言いましたが、その前にまずはこの藤森神社の歴史やご利益・ご祭神について説明していきます。
伏見稲荷大社と関わりが深い歴史背景
神功皇后摂政3年(203年)約1800年前に神功皇后により創建。皇室ともゆかりの深い古社です。
永享10年(1438年)に後花園天皇(ごはなぞのてんのう)の勅命により、足利義教(あしかがよしのり)が稲荷山の山頂にあった稲荷神の社を麓の藤尾に遷座しました。これが現在の伏見稲荷大社で、その地にあった藤尾社を藤森に遷座させ、本殿の東殿として祀ったといわれています。
そのため、伏見稲荷大社周辺の住民は現在でも藤森神社の氏子となっています。その際に元々藤森にあった真幡寸神社(まはたきじんじゃ)は現城南宮に遷座させたといいます。
5月5日に行われる駈馬神事(かけうましんじ)や菖蒲の節句発祥の神社としても知られ、6月~7月にかけて紫陽花苑(あじさいえん)が公開されて3,500株にもおよび紫陽花は見ものです。
12柱のご祭神が祀られている本殿
本殿中央(中座)
- 素戔嗚命(すさのおのみこと)
- 別雷命(わけいかずちのみこと)
- 日本武尊(やまとたけるのみこと)
- 応神天皇(おうじんてんのう)
- 仁徳天皇(にんとくてんのう)
- 神功皇后(じんぐうこうごう)
- 武内宿禰(たけのうちのすくね)
本殿東殿(東座)
- 舎人親王(とねりしんのう)
- 天武天皇(てんむてんのう)
本殿西殿(西座)
- 早良親王(さわらしんのう)
- 伊豫親王(いよしんのう)
- 井上内親王(いがみないしんのう)
12柱の主祭神が祀られています。この神社の主祭神が多いのは、元々藤尾にあった藤尾社や塚本社などの諸社を中世に合祀したためです。
菖蒲の節句発祥の地で勝運のご利益
藤森神社は、菖蒲の節句(しょうぶのせっく)発祥の地としても知られており、菖蒲は「尚武」に通じ「尚武」は「勝負」に通じる事から「勝運を呼ぶ」ことに繋がっています。
また、藤森神社には学芸の祖でもある舎人親王の碑があります。舎人親王は秀才一族にふさわしい経歴を持っており、学問の神として崇められています。
ご利益
- 勝運
- 学業成就・合格祈願
新選組の近藤勇が外した鳥居の神額
藤森神社の鳥居には神額がありません!これは新選組の近藤勇が外したという言い伝えがあります。
なぜ外したかといいますと、元々第108代天皇の後水尾天皇が書いた神額「藤森大明神」が掲げられていました。
鳥居の街道はかつて大名行列が通る道となっており、神額がかかっているので通過する際に馬から降り敬意を表さなければなりません。
しかし戦の時代に悠長なことでは時代に対応できないということで神額を外させたといいます。
新選組の近藤勇が通ったパワースポット「旗塚」
拝殿右手にあります「御旗塚」。ここは藤森神社が創建した場所です。
このいちいの木は新選組の近藤勇が参拝して腰痛を治したと伝えられてる場所で、お参りすると「腰痛が治る」と言われているパワースポットです!!
京都に四社しかない割拝殿
藤森神社の拝殿は割拝殿(わりはいでん)で京都には4社しかない珍しい拝殿です。
藤森神社の御朱印とご利益絶大のお守り
授与所にて御朱印に御朱印帳も購入することができます。
勝馬守に勝運守。勝運純金守と勝運祈祷札は効果がありそうです!
幸運を呼ぶひだりうまストラップがあります。古くからひだりうまは福を招き縁起が良いとされています。
藤森神社の藤森七福神
本殿右側に並んでいるのが藤森七福神。一度にすべてのご利益がありそうな場所です。
左から
- 福禄寿(除災の神)
- 弁財天(学問の神)
- 布袋(縁結びの神)
- 毘沙門天(安産の神)
- 恵比須(商売繁盛の神)
- 大黒天(開運招福の神)
- 寿老人(長寿の神)
菖蒲の節句の原点「神鎧像」
御旗塚の隣に神鎧像があります。節句に飾る武者人形には藤森の神が宿ると言われその象徴として建立されたものです。
2つとない美味しい水!名水「不二の水」
不二の水は2つとない美味しい水という意味で、地下100mあたりから湧き出ています。
ペットボトルに入れて持ち帰る人もいらっしゃいます。
藤森神社の境内社(摂社・末社)
藤森稲荷社
本殿右側に藤森稲荷社があります。
ご祭神は宇迦之御魂大神で商売繁盛・五穀豊穣ほご利益があります。
八幡宮(重要文化財)
本殿裏手にある八幡宮は重要文化財に指定されています。
ご祭神は応神天皇で出世開運・必勝のご利益があります。
室町幕府第六代将軍の足利義教(あしかがよしのり)が造営されました。
祖霊社
本殿裏手に藤森神社の功労者・関係者を祀る祖霊社があります。
七宮社
本殿裏手に七宮社があります。
- 蔵王社
- 廣田社
- 諏訪社
- 厳島社
- 住吉社
- 熊野社
- 天満社
霊験天満宮
本殿裏手に霊験天満宮があります。
ご祭神は菅原道真(すがわらのみちざね)で合格祈願・学業成就のご利益があります。
大将軍社(重要文化財)
本殿裏手にある大将軍社は重要文化財に指定されています。
ご祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)で延命長寿のご利益があります。
八幡宮と同じく室町幕府第六代将軍の足利義教(あしかがよしのり)が造営されました。
京都十六社朱印めぐり
京都十六社朱印めぐりとは古都の町中に点在する十六の古社を訪ねる旅です。
十六社には様々なご利益があり「厄除け」「安産」から「病気平癒」「商売繁盛」「出世開運」まで多彩です。女性の方であれば「縁結び」「子授け」や受験生なら「学業成就」「合格祈願」があり、競馬ファンにも嬉しい「勝運・馬守護」の神社もあります。
すべて参拝すると干支の置物が授かれます。(十六社目でもらえます)
【京都十六社朱印めぐり】京をめぐって1年間のご利益を授かろう!
藤森神社のアクセス
- 神社名:藤森神社(ふじのもりじんじゃ)
- 住所:京都府京都市伏見区深草鳥居崎町609(Googleマップ)
- 駐車場:24時間最大500円 昼間8:00~20:00の入庫後20分は無料 以降60分200円
- 営業時間:9:00~16:00
- 交通アクセス:京阪電車「墨染駅」下車 徒歩7分