京都市右京区に鎮座します「木嶋坐天照御魂神社」(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)通称「木嶋神社」(このしまじんじゃ)は祈雨の神として信仰された5柱のご祭神を祀る神社で中国系渡来人の秦氏(はたし)のゆかりの神社であります。
木嶋坐天照御魂神社には全国唯一の「三柱鳥居」があり、また境内にある蚕養神社が秦氏が招来した養蚕(ようさん)機織(きしょく)染色技術に因むことから「蚕ノ社」とも呼ばれています。
それではミステリアスな木嶋坐天照御魂神社を見ていきましょう。
- 神社名:木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)
- ご祭神:天之御中主神・大国魂神・鵜茅葺不合命・瓊々杵尊
- ご利益:縁結び・子宝・開運・安産・育児
- 旧社格:郷社(式内社)
- 住所:京都府京都市右京区太秦森ヶ東町50-1(Googleマップ)
- 営業時間:拝観自由
- アクセス:嵐電「蚕ノ社駅」下車 徒歩約5分
- 駐車場:無し
元糺の池に建つ神秘的なパワースポット「三柱鳥居」
木嶋神社の境内北西にある「元糺の池(もとただすのいけ)」の中には全国唯一の『三柱鳥居』が建っています。
三柱鳥居とは柱3本を三角形に組み、三方から中心の神座を拝むことが可能な珍しい形式の鳥居です。
現在の鳥居は天保2年(1831年)に再興されたものです。
三柱鳥居の起源は明らかではありませんが、秦氏の聖地の双ヶ岳(京都市右京区)・松尾山(松尾大社のご神山)・稲荷山(伏見稲荷大社のご神山)の遥拝方位を表したという説があります。
ちなみに木嶋神社の社叢(しゃそう)を「元糺の森」、神泉を「糺の池」と呼び、現在下鴨神社が「糺の森」と呼ばれる以前はこの木嶋神社が「糺の森」と呼ばれていました。
明神大社の称号を持つ木嶋神社の歴史
創建は不詳ですが、一説には推古天皇12年(604年)に広隆寺を創建に伴い勧請されたともいわれています。
旧社格は郷社ではありますが、神々の中で特に古来より霊験が著しいとされる神を祀る神社「明神大社」の称号をもっています。
平安時代末期の歌謡集「梁塵秘抄」(りょうじんひしょう)によると木嶋神社は京都市伏見区に鎮座する「伏見稲荷大社」や京都府八幡市に鎮座する「石清水八幡宮」と並んで参拝者が絶えず賑わった神社として歌われています。
ご祭神
- 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
☞世界が初めて生まれた「天地開闢」で最初に現れた神で造化三神の一柱
- 大国魂神(おおくにたまのかみ)
☞国土を神格化した神
- 穂々出見命(ほほでみのみこと)
☞瓊々杵尊と木花咲耶姫命との子で初代天皇「神武天皇」の祖父神にあたる
- 鵜茅葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
☞穂々出見命と豊玉姫命の子で初代天皇「神武天皇」の父神にあたる
- 瓊々杵尊(ににぎのみこと)
☞天照大神の孫で高天原から日向に降りた「天孫降臨」の主役
蚕ノ社と呼ばれる蚕養神社
本殿の東側には織物の祖神を祀る「蚕養神社」(こがいじんじゃ)通称「蚕ノ社」が鎮座します。
ご祭神は保食命・蚕の神・木花咲耶姫命の3柱を祀っています。
その他の境内社
末社の白清社です。
木嶋坐天照御魂神社のアクセス
- 神社名:木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)
- 住所:京都府京都市右京区太秦森ヶ東町50-1(Googleマップ)
- 営業時間:拝観自由
- アクセス:地下鉄「太秦天神川駅」下車 徒歩約5分
- 駐車場:無し
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