京都市下京区に鎮座します「若一神社」(にゃくいちじんじゃ)は平清盛が御神託を受け若一王子のご神体を見つけ祀ったのがはじまりの神社です。
ご神体に開運出世の祈願をしたところ翌年に「太政大臣」を任せられ平氏の勢威がのびたことから、「開運出世」のご利益があるとされています。
開運出世(立身出世)のご利益で有名なのが、京都市左京区に鎮座します「出世稲荷神社」ですが、それに引けを取らない神社で境内は広くはありませんが、すごくパワーを感じられる神社となっています。
この神社には座敷わらしが現れるフォトスポットがあります!見たものには幸運が訪れると言われる座敷わらし!写真に写っていれば…‼
それでは若一神社を見ていきましょう。
座敷わらしとご一緒に!幸せを手に入れるフォトスポット
ご神木エリアには「座敷わらしさんとご一緒に」と言ったフォトスポットがあります。座敷わらしとは東北に伝わる見た者には幸運が訪れる精霊的小童です!
そんな座敷わらしが若一神社にいるかもしれません。授与所では座敷わらし守を購入する事ができ、家族の賑わい・家族の繁栄のご利益があります。
平清盛が御神託を授かり若一王子を祀った「若一神社」の歴史
創建は宝亀3年(772年)唐から渡来し天王寺に居住した威光上人(いこうしょうにん)が紀州熊野を詣でた際、迷い苦しむ人々を救済しようと、若一王子の御分霊のご神体を背負い旅立ち、当地の古堂で一夜を明かしたところ、御神託を授かり堂中にご神体を安置しました。
その後、当地は荒廃しましたが平清盛公が六波羅に在住していた頃には当地は浅水の森と称し、風光明媚(ふうこうめいび)な土地として名を馳せており、平清盛公は当地に西八条御所と称される別邸を造営しました。
仁安元年(1166年)に平清盛公が熊野詣をした際に「土中に隠れたるご神体、世に出し奉斎せよ」と御神託を授かり、帰京後に邸内を探したところ、東方の築山が夜光を放っており、平清盛公みずかが3尺ほど掘った所で土中から若一王子のご神体が現れ、当地に社殿を造営し鎮守しました。
ご祭神
- 若一王子(にゃくいちおうじ)
ご利益
平清盛公がご神体に開運出世を祈ったところ、太政大臣を任せられた事から開運出世のご利益があります。
- 開運出世(立身出世)
開運出世のパワースポット平清盛公ゆかりのご神水「神共水」
若一神社のご神水は「神共水」(じんぐすい)といい、古くから名水として知られる地下水で、運が開けた口コミが後を絶たない開運出世の水として汲みにこられる参拝者が多くいらっしゃいます。
地元では新生児誕生の産湯としても使用されています。
西大路通り沿いのご神木「平清盛手植えの楠」
西大路通り沿いにありますご神木の楠木は平清盛手植えとされ、西八条に火をかけられても楠木だけは焼け残り、また昭和初期に市電工事でこの楠木を別の場所に移し替えようとした際、工事関係者に次々と事故などの災いが襲い、やむなく断念したという魂の宿った楠木です。
お守り・御朱印・絵馬(授与所)
若一神社のお守りは「心願成就」「交通安全」「学業成就」「健康長寿」「病気平癒」「勝負」「安産」など多種多様のご利益が授かれるお守りを購入する事ができます。
若一神社の境内社
弁財天社
弁財天社のご祭神は「市杵島姫命」(いちきしまひめのみこと)で芸能・音楽向上、金運・財運向上のご利益があります。
正徳5年(1716年)に滋賀県竹生島より勧請しました。
寿命社
寿命社のご祭神は高砂尉(じょう)と姥(うば)で夫婦円満・子孫繁栄・延命長寿のご利益があります。
天正年間(1573年~1593年)に播州高砂神社より勧請しました。
祖霊社
祖霊社は昭和58年に建立し、ご祭神は若一神社の関係者です。
稲荷社
稲荷社のご祭神は稲荷大神で商売繁盛・生業繁栄のご利益があります。
伏見稲荷大社より勧請しました。
若一神社のアクセス
神社名:若一神社(にゃくいちじんじゃ)
住所:京都府京都市下京区七条御所ノ内本町98
駐車場:無料駐車場無し
電車:JR「西大路駅」下車 徒歩5分
バス:京都市バス「西大路八条」下車 徒歩1分