京都市左京区に鎮座します御辰稲荷神社(おたついなりじんじゃ)は平安神宮の北側の丸太町通り沿いにあります。京都市内の神社としてはとても小さめの神社となっています。
しかしこの稲荷神社は本来の商売繁盛のご利益もそうですが、芸能上達のご利益もあり芸妓さんに信仰をあつめています。また良縁結びや願いが叶う秘石があり、穴場のパワースポットとしても知られています。
周辺には岡崎神社・平安神宮など有名な神社がたくさんあり、御朱印めぐりで回られる方もいてます。
それでは御辰稲荷神社を見ていきましょう。
御辰稲荷神社の御朱印は全部で7種類
御辰稲荷神社の御朱印は全部で7種類あります。
御辰稲荷神社が4種類、初辰大明神・亀石大明神・福石大明神が各1種類ずつとなっています。
御朱印所は9:00~16:00
夢枕からはじまった御辰稲荷神社の歴史
宝永年間(1704年~1710年)に東山天皇(ひがしやまてんのう)の側室・新崇賢門院(しんすうけんもんいん)の夢枕に白狐が現れ、「禁裏御所の南東に森があるので、そこに祀ってほしい」と言って白狐は消えました。
翌朝尋ねると、御所の南東といえば「聖護院の森」であろうということで、そこに祠を建てました。これが御辰稲荷神社のはじまりとされています。
名前の由来は御所の南東の方向が「辰」の方角ということから御辰稲荷の由来となっています。
稲荷神「宇迦之御魂神」を祀る社殿とご利益
ご祭神は3柱を祀っており、中央に宇迦之御魂神・左に猿田彦神・右に天宇受売神を祀っています。
御辰稲荷神社のご利益は「芸能上達」であり、「辰」が「達(達成)」に通じる事と、神使いの狐様が琴が上手ということから、芸能上達のご利益に繋がっています。また「達(達成)」にはすべての願望を成就させる力があるとも言われています。
ご祭神
- 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)(中央)
- 猿田彦神(さるたひこのかみ)(左)
- 天宇受売神(あめのうずめのかみ)(右)
ご利益
- 芸能上達
- 商売繁盛
- ケガ防止
良縁に恵まれるパワーストーン「良縁叶秘石」
社殿の右手に置かれているのが、聖護院の森から採掘した自然石の三度秘石「良縁叶秘石」で、触れて願いを込めると恋愛・仕事・友人などあらゆる良縁に恵まれます。
幸運と願い事が叶う奇跡の「真黒石」
境内の東側に鎮座します福石大明神・初辰大明神・亀石大明神。そこに「真黒石」というパワーストーンを置き願掛けするスポットがあります。真黒石は願いが叶う石と言われています。
『昔、貧しい夫婦がいて妻は御辰稲荷を深く信仰していました。妻は百日の願掛けをし、満願の日に境内で寝てしまい目が覚めると黒い小石を握っていました。それを授かりものとして神棚に祀ると子供を授かり、その娘が大名家の側室となり、幸せになりました。』
という言い伝えがあることから、真黒石は願いが叶う石と言われています。
授与所にて真黒石(500円)を購入し福石大明神の前に置いて願い事を祈念します。その石は持ち帰りお守りとして持っておくと、願い事が叶うと言われています。
御辰稲荷神社のアクセス
神社名:御辰稲荷神社(おたついなりじんじゃ)
住所:京都府京都市左京区聖護院円頓町29-1
駐車場:駐車場無し
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