「白兎神社」(はくとじんじゃ)は、その名の通り“白うさぎ” が祀られている神社だけあり、境内にはかわいいうさぎの石像があちらこちらに。。。
縁結びや皮膚病などの祈願をしに訪れる人がやまない白兎神社ですが、最近では「恋人の聖地」としてカップルにも人気のスポットとしても注目を集めています。
国道9号線を挟んで目の前には「因幡の白うさぎ」の舞台となった「白兎海岸」が広がり、沖合にはうさぎがいたとされる島もあったりと、神社周辺にも見どころがいっぱい!!
祈願するだけでなく、かわいい白うさぎに癒されたり、美しい景色をみて心が和むスポットです。
それでは白兎神社を見ていきましょう。
- 神社名:白兎神社(はくとじんじゃ)
- ご祭神:白兎神(はくとしん)・豊玉比売(とよたまひめ)・保食神(うけもちのかみ)
- ご利益:縁結び・皮膚病・傷病・病気平癒・動物医療
- 旧社格:村社
- 神紋:亀甲に剣花角
- 住所:鳥取県鳥取市白兎603(Googleマップ)
- 営業時間:境内自由(授与所9時~16時)
- 駐車場:無料駐車場「道の駅神話の里白うさぎ」
- アクセス:JR鳥取駅から日ノ丸バス「白兎海岸線」約40分
最古のラブストーリー発祥の地!!
白兎神社の隣には、道の駅「神話の里 白うさぎ」が併設されており、駐車場の入り口付近には大国主命と因幡の白うさぎの石像があります。
「白うさぎ」は、大国主と八上姫との縁を取りもたれた縁結びの神様といわれ、最近では日本で初めてのラブストーリーの発祥の地「白兎」として、2010年に「恋人の聖地」に認定されました。
この石像は恋人の聖地に選定されたことを受けて作られたそうです。
一の鳥居をくぐって参道を進むと、道沿いに小さな白うさぎの石像が参拝者を導くように並んでいます。
飛び跳ねたり走ったりと、それぞれ表情やポーズが違うので、お気に入りのうさぎを見つけるのも楽しいですよ。
よくみると、うさぎの台座や頭の上にたくさんの白い小さな石が置かれています。。。
参道の横には神話「因幡の白うさぎ」をモチーフにした砂像があります。(白兎・八上姫・大国主神)
うさぎの上にも鳥居の上にも「縁」と刻まれた「結び石」
うさぎの参道を歩くと二の鳥居が現れます。
鳥居の横木にもたくさんの白い小石が乗っています。。。
うさぎの石像や鳥居に乗っている小石はこちらです!!
白い石に赤文字で「縁」と刻まれた「結び石」です。
結び石は良縁・子宝・繁盛・飛躍・健康の5つの縁を願って鳥居の上へ投げ、うまく乗れば願いが成就するそうです。
願いを込めてうさぎの石像に置いたり、パワーストーンとしてお守りにしてもいいそうです。
結び石は社務所にて授与されています。(5個入り 初穂料500円)
音楽が流れる手水舎
手水舎には大国主神が持っていたとされる大きな袋に、ちょこんと乗ったうさぎがお出迎えしてくれます。
境内のいろんな所にいる白うさぎの中でも一番プクプクとしたうさぎで、地元では「デブうさぎ」と呼ばれて親しまれているそうです。
白うさぎが傷を治した御手洗池
手水舎のすぐ先には、白兎神が傷口を洗って治したとされる「御身洗池」(みたらしいけ)があります。
この池は、どんなに雨が降ってもどんなに日照りが続いても、季節を問わず水位が一定のため「不増不減の池」とも呼ばれています。
縁結びの神「白兎神」をお祀りする社殿
白兎神社は鳥取県鳥取市にある神社で、日本神話「因幡の白うさぎ」の舞台であり、古事記や日本書記に記される古社です。創建の由緒は不詳ですが、1596年~1615年に社殿が再建されたとの記録が残されており、かつては兎の宮、大兎大明神、白兔大明神とも呼ばれておりました。
鎮座地は身干山と呼ばれる丘で、因幡の白うさぎが身を乾かした山と伝えられています。
神話「因幡の白うさぎ」で、白兎神の毛皮の傷が治ったことから、日本の医療、動物医療の発祥の地といわれ、古来より皮膚病、傷疾に霊験あらたかな神様が鎮座する神社とされています。
また、大国主命(おおくにぬしのみこと)と八上姫(やかみひめ)との縁を取りもたれたことから縁結びの神様とされています。
注連縄の編み方は左綯え(ひだりなえ)の左本右末の形で出雲大社と同じ形式です。
一般的な注連縄は太いほうが右にあるのですが、この注連縄は太いほうが左にあります。このように綯い始めが左にある注連縄は、出雲大社特有の形式なのですが、この白兎神社も左綯えになってるという!
拝殿の左の柱に木の箱が見えますが、これは「白兎起請文」を入れる箱です。
起請文(きしょうもん)とは大国主と八上姫が白兎神に誓約する言葉を書き表した文章のことで、いわゆる婚姻届のようなものです。
起請文の納め方
①起請文は押符3枚に分かれており、それぞれに2人の名前と誓約の言葉を書き記します。
②1枚を白兎神社へ納めます。(神社に専用の受け箱があります)
③2枚は、それぞれ大切に保管してください。
起請文は道の駅内で1部300円で販売しています。
カップルで白兎神社に参拝されるなら、神社に行く前に道の駅に立ち寄って「いなば白兎の起請文」を書いてみてはいかがでしょう。二人の絆がさらに深まるかも!?
本殿を支えている土台石には28弁の菊の紋章が彫刻されているんです。
全国的にも菊の紋章入りの土台石は珍しく、神社創設が皇室と何らかの関わりがあるのではといわれています。木の柵で囲まれており菊座石は近くで見られませんが、覗き込んで見てみると確かに土台の石に菊の模様が刻まれていました。
うさぎの縁起物で良縁を祈願しましょう!!
大きなうさぎの耳の結び目が特徴の「縁結び御守り」(初穂料800円)や、うさぎのお尻から取り出す「白うさぎおみくじ」(初穂料300円)など、うさぎがモチーフとなっている可愛らしいい縁起物がたくさん並んでいます。
その他にもハート型の絵馬やご祈祷済みあぶらとり紙、お守りになる縁ハガキなど他にはない珍しい縁起物も並んでいます。
結び石もこちらで授与されています。
白兎神社の御朱印とおみくじ掛け所
鳥居や燈篭から落ちた結び石は、白兎神社の宮司さんが集められ、結ばれたおみくじの下に奉納されてます。
神社周辺の神話の地「白兎海岸」
神社周辺には、白兎海岸や白兎の丘(気多ノ前展望広場)、道の駅「神話の里白うさぎ」などがあります。
気多之前(けたのさき)は古事記にも名称が載っている岬で、白兎海岸が一望できる展望広場には愛の鐘や白兎のお告げ箱、カメラスタンドが設置されており、雄大な日本海をバックに写真が撮れるフォトスポットとなっています。
そして気多之前から150m程沖合には、神話「因幡の白兎」に登場する淤岐ノ島(おきのしま)も見渡せます。
淤岐ノ島は白うさぎが流れ着いたとされる島で、岬と島の間に岩礁があり並んだワニ(サメ)の背に例えられています。島の一番高い所に鳥居が立てられており、8月1日には神燈を流して祭礼が行われています。
青く澄んだ海を眺めながら白い砂浜を散歩するのも気持ちがいいですよ!!
神話 因幡の白うさぎ
大雨で海の向こうの島(淤岐ノ島)まで流された因幡の白うさぎが、元の土地(本土)に渡りたくて ワニザメを騙して 渡ることにしました。ところが 渡り終える直前で、白うさぎはワニザメを騙していたことを話してしまい、怒ったワニザメは白うさぎの毛皮をはぎ取ってしまいました。
そこへ美女として名高い八上姫との求婚のため旅をしていた八十神が通りかかり、いじわるな一人の神が「海の水で体を洗い、風の吹く高い丘のてっぺんでかわかしたらいい」と白うさぎに嘘の処置を教えました。
それを信じた白うさぎは、言われたとおりにしてみたところ、体の痛みが悪化してしまい大声で泣きながら浜に下りてきました。八十神の兄弟たちの荷物を運ばされ、遅れて通りかかった大国主命が白うさぎに事情を聞き、「早く真水で体を洗い、蒲黄(ガマ)の上に寝転べば治るだろう」と正しい処置を教えました。
すると白うさぎの体は、たちまち痛みが取れ元のキレイな姿に戻ることができました。
とても喜んだ白うさぎは、大国主命に「八上姫はきっとあなたを選ぶでしょう」と予言しました。するとその後に八上姫と大国主命は結ばれ夫婦になったというお話です。
白兎神社のアクセス
- 神社名:白兎神社(はくとじんじゃ)
- 住所:鳥取県鳥取市白兎603(Googleマップ)
- 営業時間:境内自由(授与所9時~16時)
- 駐車場:無料駐車場「道の駅神話の里白うさぎ」
- アクセス:JR鳥取駅から日ノ丸バス「白兎海岸線」約40分
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