島根県松江市に鎮座します「八重垣神社」(やえがきじんじゃ)はご祭神に『素戔嗚尊』(すさのおのみこと)とその妻である『稲田姫命』(いなだひめのみこと)の2柱をお祀りする神社で日本神話でも有名な「八岐大蛇」(やまたのおろち)の舞台となり、その後に結婚されたという良縁結びの神社となっています。
占い用紙の沈み方によってご縁が変わる「鏡池の縁占い」や二本の木が一本の木になっている「夫婦椿」などカップルで楽しめるスポットがたくさんあります。
ただ1点付き合いたてのカップルには刺激的なスポットもありますが…。
それでは八重垣神社を見ていきましょう。
- 神社名:八重垣神社(やえがきじんじゃ)
- ご祭神:素戔嗚尊・稲田姫命・大国主命・青幡佐久佐日古命
- ご利益:縁結び・夫婦和合・安産・子授かり・厄難除・災難除
- 旧社格:県社(式内社・別表神社)
- 住所:島根県松江市佐草町227(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車場あり(八重垣神社を過ぎると左右にあります)
- 営業時間:9:00~17:00(授与所)
- アクセス:松江駅より市営バス八重垣神社方面行き「八重垣神社」バス停下車
八岐大蛇の舞台となった八重垣神社の歴史
まず参拝する前に知っておきたい知識は日本神話の「八岐大蛇」(やまたのおろち)についてです。
なんとなく年少の時に聞いたことがあるかもしれない8つの頭と8つの尾を持つ大蛇のヤマタノオロチを退治するという話。
あの八岐大蛇を退治したのが「素戔嗚尊」(すさのおのみこと)なのです。
出雲の国に降り立った「素戔嗚尊」が嘆き悲しんでいる老夫婦に出会い、毎年大蛇に娘を捧げ今年に8人目の最後の娘である「稲田姫」を捧げなければならないと言われ、退治する代わりに稲田姫と結婚させてほしいと条件を出し、見事に八岐大蛇を退治するというお話です。
ちなみにこの時に八岐大蛇の体内から出てきた剣が三種の神器である「草薙剣」です。
この時に素戔嗚尊が稲田姫を森の大杉の周囲に「八重垣」を造り隠した場所が八重垣神社の境内奥(佐久佐女の森)にあります。
八岐大蛇を退治した素戔嗚尊は「八雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を」と詠み稲田姫との住居を須賀の地に構え、後に「青幡佐草日古命」(あおはたさくさひこのみこと)がお祀りされている佐久佐神社の境内に遷座しました。
明治5年(1872年)になると佐久佐神社は八重垣神社を合祀して郷社に列し明治9年(1876年)には県社に昇格、明治11年(1878年)に現在の社名である八重垣神社に改称し、昭和56年(1981年)に神社本庁の別表神社に加列されました。
夫婦神をご祭神としてお祀りする社殿とご利益
ご祭神
- 素戔嗚尊(すさのおのみこと)
- 稲田姫命(いなだひめのみこと)
配祀神
- 大国主命(おおくにぬしのみこと)
- 青幡佐久佐日古命(あおはたさくさひこのみこと)
ご利益
- 縁結び
- 夫婦和合
- 安産
- 子授かり
- 厄難除
- 災難除
稲田姫を隠した聖地「佐久佐女の森」
境内の奥地は八岐大蛇を退治する際に稲田姫をかくまった場所で神秘の森と言われています。
恋人と鏡池で縁占い
鏡池は大蛇から非難した稲田姫が飲料水または姿を写す鏡としていたと言われている池で、稲田姫の御霊魂が深く滲透(しんとう)した池はご縁を占う池として八重垣神社のパワースポットとしても知られています。
縁占いは授与所にて占い用紙を購入し、硬貨(10円玉か100円玉)をそっと乗せます。すると水に濡れた半紙に文字が浮かびあがります。
私の占いは「周りを見よ!助けあり!南と西が吉」でした。そしてさらにしばらくすると硬貨の重みで用紙が沈みます。
用紙の沈む速さで良縁の訪れが早いのか遅いのかが分かり、用紙が近くで沈めば身近な人と遠くなら遠方の人と結ばれるとされています。
15分を目安と書いていましたが、早い人で1分~3分、遅い人で7分~10分のような感じでした。
※鏡池でイモリを見ると幸運になるといわれています。イモリには稲田姫の御神力が宿っているといわれていますので、ここで見つけられた方はかなり幸運と言えます。
恋人と縁占いをして用紙の沈む速さが遅く、用紙が遠くで沈んだら何もなかったかのように振る舞いましょう!
山神神社にチン座する男のシンボル
八重垣神社の境内社の山神神社の前まで来ると明らか男性のシンボルであろうブツがチン座しています。
付き合いたてのカップルで参拝している場合、苦笑いしかできなさそうですが今後の為にも勇気を振り絞ってチン回答をしてみましょう。
山神神社を過ぎて鏡の池に向かうと右手の木の根元にも!
そして裏にも…
とどめは神輿まで!!
縁結びの象徴「夫婦椿」
八重垣神社には3本の夫婦椿があり、入口の鳥居の手前にある夫婦椿は迫力があります。
この夫婦椿は根元が2本なのに途中から混じりあい1本の木になっています。不思議な夫婦椿は愛の象徴とも言われ良縁・子宝のご利益があると言われています。
乙女椿は山神神社の隣にあります。
最後の子宝椿は佐久佐女の森の中にあります。
八重垣神社のご朱印
八重垣神社のご朱印は参拝前に依頼すると番号札を渡されるので、参拝後に授与することができます。(初穂料300円)
ご朱印の待ち要らずで効率が良いですね。
ノバブロ神社「御朱印ギャラリー」
八重垣神社の境内社(摂社・末社)
脚摩乳社
脚摩乳のご祭神は「脚摩乳」(あしなずち)と「誉田別命」(ほんだわけのみこと)の2柱をお祀りしています。
社殿向かって右手に鎮座しています。
※誉田別命が合祀
手摩乳社
手摩乳社のご祭神は「手摩乳」(てなずち)で稲田姫命のご両親になります。
社殿向かって左手に鎮座しています。
貴布禰社
貴布禰社のご祭神は「高龗神」(たかおかみのかみ)と「倉稲魂命」(うかのみたまのみこと)の2柱をお祀りしています。
社殿向かって左手に鎮座しています。
※倉稲魂命は合祀
山神神社
山神神社のご祭神は「大山祇命」(おおやまつみのみこと)と石長姫命(いわながひめのみこと)の2柱をお祀りしています。
伊勢宮
伊勢宮のご祭神は「天照大御神」(あまてらすおおみかみ)をお祀りしています。
社殿向かって右手に鎮座しています。
社日社
社日社のご祭神は「天照大神」(あまてらすおおかみ)「倉稲魂命」(うかのみたまのみこと)「埴安姫命」(はにやすひめのみこと)「少彦名命」(すくなひこなのみこと)「大己貴命」(おおなむちのみこと)の農耕に関わる5柱をお祀りしています。
天鏡神社
天鏡神社のご祭神は「稲田姫命」(いなだひめのみこと)をお祀りしています。
佐久佐女の森の一番奥地に鎮座しています。
参拝後は男のシンボルをテイクアウト
参拝後には男のシンボルをかたどった子宝飴が鳥居前のお店で購入することができます。
旅行のネタにはもってこいの商品です!ただし引かれる事も承知の上で購入しましょう。
「さずかり飴」と「恋の特効薬のお菓子」などもあります。中身はせんべいです。
八重垣神社のアクセス
- 神社名:八重垣神社(やえがきじんじゃ)
- 住所:島根県松江市佐草町227(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車場あり(八重垣神社を過ぎると左右にあります)
- 営業時間:9:00~17:00(授与所)
- アクセス:松江駅より市営バス八重垣神社方面行き「八重垣神社」バス停下車
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