大阪府豊中市に鎮座します服部天神宮(はっとりてんじんぐう)は学問の神様である『菅原道真』と医薬の神様である『少彦名命』をご祭神としてお祀りする神社で学業成就・合格祈願以外に足に関するご利益がある神社として有名です。
サッカー選手など足を使う競技に崇敬されており、またフィギュアスケートの羽生結弦選手が足を怪我した際にファンがこの服部天神宮に訪れ、足が治るように祈願し平昌オリンピックで金メダルを獲得したという逸話もあります。
惜しくも2022年北京オリンピックではメダルを獲得する事はできませんでしたが、境内には羽生結弦選手を応援する絵馬などがたくさん奉納されており、多くのメディアにも取り上げられています。
それでは足の神様・服部天神宮を見ていきましょう。
- 神社名:服部天神宮(はっとりてんじんぐう)
- ご祭神:少彦名命・菅原道真
- ご利益:足病の平癒・足の守護・合格祈願・学業成就
- 足病平癒した際に新しい草履を奉納する「草履堂」
- 菅原道真・少彦名命をお祀りしている社殿
- 十日えびす時に賑わう「豊中えびす社」
- 足の健康を祈願する「足踏み石」
- 住所:大阪府豊中市服部元町1-2-17(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車場6台あり
- 営業時間:6:00~18:00(4月~9月6:00~19:00)
- アクセス:阪急宝塚線「服部天神駅」下車すぐ
二柱のご祭神をお祀りすることになった服部天神宮の歴史
服部の地には秦氏(はたうじ)という渡来人が住んでおり、秦氏は医薬の祖神「少彦名命(すくなびこなのみこと)」を崇敬し、この地に小さい祠を建てて少彦名命をお祀りしていました。
そこに菅原道真が大宰府に左遷途中にこの地に訪れました。道真は持病の脚気に悩まれ、足がむくんで一歩も歩けませんでしたが、村人たちが少彦名命をお祀りしている天神祀に、足の持病をを治るように祈るよう勧めました。
そして天神祀のお参りする際に、天神祀の近くにあった五輪塔に目が行きました。その五輪塔は昔、道真と同じく大宰府に左遷になった川辺左大臣藤原魚名公の墓とわかった道真は同じようにここで息絶える事がないように、天神祀に足の病気平癒を祈願し、魚名公の霊も心をこめてご冥福を祈りました。
すると不思議と足の痛みやむくみが改善し、無事大宰府に到着しました。
そして道真が亡くなり、天神信仰が広がる中、道真公を合祀し新たに堂宇が建立され、この頃から「服部天神宮」と呼ばれるようになり道真公の故事にちなみ「足の神様」として崇敬を受けました。
学問と医薬のご祭神
- 少彦名命(すくなびこなのみこと)
☞大国主命と共に国造りに協力した神で、医療系のご利益があります。一寸法師のモデルになった神。
- 菅原道真(すがわらのみちざね)
☞学問の神様。
ご利益
- 足病の平癒
- 足の守護
- 合格祈願
- 学業成就
足の神様だけあり、元ガンバ大阪の遠藤保仁選手や元ガンバ大阪の堂安律選手などがご祈祷に訪れています。
願いが叶うと奉納する「御礼まいり草履堂」
手水舎の奥に御礼まいりの草履堂があり。多くの草履が奉納されています。
足の神様として崇敬を集めている服部天神宮では足の病が平癒した後に、神様に感謝の意を表するために草履をお納めします。
撫で牛ならぬ「撫で菅原道真公之像」
菅原道真公の像は色々と天満宮・天神社を回ってきましたが初めて見ました。
やはり足の神様の服部天神宮だけあって、道真公も足を触られて足の部分の色が落ちてますね。
病気平癒の祈願所「百度石」
百度参りの際に往復の目安になる石です。ここから本殿までを100往復します。
回数を重ねる事により神様と顔なじみになるためだとか、回数を重ねるごとに無駄が無くなり洗練されるとかの意味をもちます。拝殿右手にお百度参りの数え棒があります。
服部天神宮の御朱印
なんとも達筆な御朱印!コロナということもあり「疫病退散」と押印されています!
服部天神宮の境内社(摂社・末社)
初酉稲荷大明神
正面の大きな社は初酉稲荷大明神(はつとりいなりだいみょうじん)で江戸時代の中期に創祀。ご祭神は宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)です。春日大社と多賀大社も正面にあり、多賀大社は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀っています。
その周りの小さな社は十一社で「十二支稲荷大明神」。十二支の中の酉を除く十一社を祀ります。
この稲荷大明神は「商売繁盛」「衣」「食」「住」の守護神です。
宇迦之御魂大神を祀る総本社
豊中えびす社
豊中えびす社は昭和25年にサントリー創始者である鳥井信治郎氏の邸内社であった「繁昌稲荷社」の社殿御立替を機に旧社殿を譲り受けて当社の境内に移築し、西宮神社の分霊を勧請して「服部えびす神社」を創祀し、昭和26年に最初の「えびす祭」を斎行したのがはじまりと言われています。
足はお金を意味し、足の神様=お金の神様と繋がることから豊中えびすは服部天神宮にとって切っても切れない神社です。
ご祭神:蛭子大神(ひるこのおおかみ)
蛭子大神は耳が遠いと言われているため、本殿正面でお詣りしてから社殿裏に回り木槌で”たたき板”を叩いてからもう一度本殿で祈願します。
毎年1月9・10・11日の十日えびすには35万人の参拝者が訪れます。
祖霊社
鳥居をくぐりすぐ右手に祖霊社があります。服部天神宮の関係者が祀られています。
中央には「藤原魚名公の墓」がお祀りされています。
台座に座り足の病気平癒「足踏み石」
靴を脱ぎ足をのせ本殿に向き拝礼し台座に座って願いをかけると足の病気が治ると言われています。
服部天神宮のアクセス
- 神社名:服部天神宮(はっとりてんじんぐう)
- 住所:大阪府豊中市服部元町1-2-17(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車場6台あり
- 営業時間:6:00~18:00(4月~9月6:00~19:00)
- アクセス:阪急宝塚線「服部天神駅」下車すぐ
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服部天神宮の周辺神社をご紹介
利倉春日神社
服部天神宮から車で7分の場所に鎮座しますのが利倉春日神社(とくらかすがじんじゃ)です。利倉春日神社は創建1200年の古社で空港線沿いの大通りに鎮座していますが、騒音を感じられないほどの雰囲気があります。
庄内神社
続いては服部天神宮から車で9分の場所に鎮座します庄内神社(しょうないじんじゃ)です。
庄内神社は地元感がある神社ですが、境内に鎮座する庄内戎社の十日えびす時には数万人が参拝し賑わいます。
香具波志神社
最後にご紹介するのが服部天神宮から車で13分の場所に鎮座します香具波志神社(かぐはしじんじゃ)です。
入口の赤色の大鳥居と神門にインパクトがある神社です。