神在祭の時に全国の神々はまず六所神社(ろくしょじんじゃ)へお集まりになるともいわれており、全国の神社好きのあいだで「一度は六所神社に行ってみたい」といわれているほどの注目の総社です。
総社とは国司が国内の神々を合わせ祀るなど、国内の神社を統括する機能を持った神社のことをいい「出雲国総社」として親しまれております。
国の史跡に指定されている出雲国府の隣接地に「六所神社」があり、六柱を祭神としているところから六所神社の名がついたといわれています。全国にある六所神社全てが六柱や六ヶ所の総社ということではなく、国内の天神地祇・天地四方(天地・東西南北)の神を併せ祀る総社の性格と六の字の持つ意味合いから来ていると考えられているそうです。
また出雲の中でも重要とされている6つの神社、意宇六社(おうろくしゃ)の一つでもあり、6社を順番に回っていく「六社参り」が有名です。
※意宇六社とは「熊野大社・八重垣神社・神魂神社・揖夜神社・眞名井神社・六所神社」
それでは六所神社を見ていきましょう!
- 神社名:六所神社(ろくしょじんじゃ)
- ご祭神:伊弉諾尊・伊弉冉尊・天照大神・月夜見尊・素戔嗚尊・大己貴尊
- ご利益:商売繫盛・縁結びなど
- 旧社格:県社
- 本殿の様式:大社造
- 例祭:10月15日
- 住所:島根県松江市大草町496(Googleマップ)
- 営業時間:境内自由
- 駐車場:無料駐車場あり
- アクセス:一畑バス風土記の丘入口から徒歩20分
出雲国総社の六所神社
六所神社は熊野神社・佐久佐神社・揖夜神社・神魂神社・伊弉諾神社・八重垣神社の六社を合祀しました。
六所神社の唐獅子
私たちが神社でよく目にしている狛犬は、犬がお座りをしているスタイルが多いですが、出雲ではおしりをあげているスタイルの唐獅子を多く目にします。この狛犬(唐獅子)がお尻を持ち上げている姿勢を出雲構え獅子といいます。これは獅子(猫)が獲物を狙う時の動作を模索したものです。悪いものが入ってきたときに直ぐに跳びかかれるように、お尻を持ち上げているのでしょう。
島根は来待石(きまちいし)の産地のため来待石でできた石造物が多いです。来待石は柔らかくて彫りやすいのですが崩れやすいため、境内には引退したと思われる少し崩れた唐獅子が数体ありました。その引退した唐獅子の中には、江戸時代の安政四年に時の名工、林蔵と伊右衛門が技を競って彫ったとされている貴重な唐獅子もあるようなので探してみてはいかがでしょうか。
六柱のご祭神をお祀りした社殿
六所神社の創建は不詳ですが、奈良時代の【出雲国風土記】に「佐久佐社(さくさのやしろ)」平安時代の【延喜式神名帳】に「佐久佐神社」と記載されていることから、それ以前に存在していたと思われます。平安時代には正五位上の神階を与えられた格式の高い由緒ある神社とされてます。平安時代以降、国府が衰退していくと国府の中心地に近い現在地に移転し、この地区の氏神となったそうです。
室町時代頃から「総社」と「六所」が併称される様になり、明治維新に伴い「六所神社」と改称されました。
御朱印は宮司宅で授与できます
画像左手に見える一軒家が宮司宅になっており、ここで御朱印を授与できます。
ノバブロ神社「御朱印ギャラリー」
画像右手に見える六所神社の「有」という神紋ですが、「十」と「月」で「有」になり、十月の「神在(有)月」を意味した神紋になっています。この神紋を用いた神社は神魂神社・眞名井神社などがあります。
実は昔、出雲大社もこの神紋だったとか・・・ 神紋一つにとっても奥が深いですね!
六所神社の境内社(摂社・末社)
天満宮・王子神社・丁明神社
六所神社のアクセス
- 神社名:六所神社(ろくしょじんじゃ)
- 住所:島根県松江市大草町496(Googleマップ)
- 営業時間:境内自由
- 駐車場:無料駐車場あり
- アクセス:一畑バス風土記の丘入口から徒歩20分
Instagramやっています!
→→インスタはこちら←←