京都府亀岡市に鎮座しております「出雲大神宮(いずもだいじんぐう)」。旧社格は国弊中社で現在は単立神社です。「元出雲」や「千年宮」の別称があります。
出雲と言えば島根県の「出雲大社」が誰もが頭に浮かびますが、丹波国風土記によりますと、「元明天皇(げんめいてんのう)和銅年間中、大国主命御一柱のみを島根の杵築の地に還す」と記述があり、これは大国主命を出雲大神宮から杵築大社(出雲大社)に遷したとなるので、もしかすると出雲大社は出雲大神宮からの分霊かもしれない説もあります。
そして出雲大神宮で一番押さえて欲しいことが、参拝方法です。通常の参拝でも問題はありませんが、出雲大神宮の参拝方法(参拝順序)はまず神社の西側にあります摂社の黒太夫社からスタートするのが正式な順序になります。
ちゃんとした参拝方法で参拝すればご利益が倍増すると言われていますので、同じ参拝するならより多くのご利益を授かるほうがいいですよね。
それでは出雲大神宮を見ていきましょう。
- 神社名:出雲大神宮(いずもだいじんぐう)
- ご祭神:大国主命・三穂津姫尊
- ご利益:健康長寿・縁結び・金運アップ
- 旧社格:国弊中社(丹波国一之宮)
- 出雲大神宮独自の参拝方法
- 出雲大社に負けない大鳥居
- 幸運を呼ぶ御神水「真名井の水」
- パワースポットの鎮守の杜
- 住所:京都府亀岡市千歳町出雲後田無番地(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車場あり
- 営業時間:9:00~17:00(授与所)
- 交通アクセス:JR嵯峨野線「亀岡駅」下車 亀岡市ふるさとバス「出雲大神宮前」下車
参拝方法!スタート地点は摂社の黒太夫社から
千年宮鳥居沿いの道路に摂社の黒太夫社(下ノ社)が鎮座しています。
ご祭神は山の神である大山祇神(おおやまづみのかみ)と道開きの神である猿田彦神(さるたひこのかみ)の2柱をお祀りしています。
参拝方法(順序)はこの黒太夫社からスタートするのが正しい順番になります。
黒太夫社の隣に末社の祖霊社も鎮座しています。
神職や出雲大神宮の関係者を祀っています。
同じ境内にありますので、祖霊社にも参拝します。
元出雲と呼ばれる「出雲大神宮」の歴史
和銅2年(709年)に創建しました。現社殿は鎌倉時代末期に建立しましたが、それ以前は御神体山の御影山を奉斎していたので、古来より今尚禁足の地とされています。
また、御影山は元々国常立命(くにのとこたちのみこと)がお鎮まりになられている聖地として伝えられており、山・川・岩・水などの自然全てのものが神からの恵みであるとされています。
一般的には出雲大社から勧請されたと言いますが、社伝では出雲大神宮から出雲大社に勧請をしたとして「元出雲」とした通称があります。
大国主命をお祀りする社殿とご利益
ご祭神
- 大国主命(おおくにぬしのみこと)
- 三穂津姫尊(みほつひめのみこと)
ご利益
- 健康長寿
- 縁結び
- 金運アップ
インパクト大の「千年宮鳥居」と「社号碑」
千年宮鳥居と社号碑です。社号碑も大きくてインパクトがあります。
正面から鳥居と社号碑の写真を撮るには道路に出ないと撮れないのですが、道路にはみ出しての記念撮影は危険なので撮影禁止となっています。たしかにちょうど写真撮る場所がカーブになっているので車道に出ると危険です。参拝者が多い日は人も車も注意しましょう。
丹波国一之宮の社名石碑
鳥居をくぐると右手に丹波国一之宮出雲大神宮と彫られた社名石碑があります。
出雲大神宮は丹波国一之宮で旧社格は国弊中社になり、現在は神社本庁に属さない単立の神社となっています。
芸能・財運の女神『市杵島姫命』からご利益を授かろう
一の鳥居の手前左手の神池に末社の「弁財天社」が鎮座しています。
ご祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)で芸能守護・女性守護・美容守護・財運守護のご利益があります。毎月23日には弁財天祭が行われます。
市杵島姫命をお祀りする京都の神社
撫でると幸せに?しあわせなでうさぎ
ご祭神大国主命の因幡の白兎にちなんだ「しあわせなでうさぎ」が一の鳥居(千年宮鳥居は数にいれない)の手前にあります。
優しくなでるとご利益を頂けます。
うさぎの石碑と言えば京都市内に鎮座します岡崎神社も負けていません!
幸運を呼ぶ御神水「真名井の水」
手水舎の裏手にありますのが、御神体山より湧き出ずる幸福を呼ぶ「真名井のいずみ」です。別名「天下の名水」とも言われています。
古来より絶えず流れ続ける名水は神様の恵みであります。煮沸してお飲みくださいとありますので、現地では飲むことができません。
夫婦円満のご利益「夫婦岩」
縁結びのお守りには赤い糸が付けられており、お守りは常に身につけ赤い糸を夫婦岩の周りに結びます。すると神様が幸せな縁を結んでいただけます。
縁結びと商売繁盛のご利益「大国恵比須舎」
夫婦岩の隣にありますのが、大国恵比須舎です。
社殿創建1350年を記念しお祀りしました。大国主命は縁結び、事代主命は商売繁盛の神様なのですごく幸福なご利益がありそうな大国恵比須舎です。
お守り・絵馬・護摩木・御朱印(授与所)
手水舎の前に授与所があります。ここで護摩木・絵馬・ご縁絵馬・お守り・御朱印の購入が可能です。
御朱印帳をお持ちでない方でも御朱印紙でもオリジナル御朱印帳の購入も可能です。
出雲大神宮の拝殿&本殿
拝殿は明治11年(1878年)に造営されました。
私が参拝した日は例祭で拝殿にてシンガーの方が歌われていました。
本殿は室町時代前期に足利尊氏によって改修されました。本殿は国の重要文化財に指定されています。
本殿裏のパワースポット鎮守の杜のスポット&境内社
崇神天皇社(末社)
鎮守の杜を進むとすぐに末社の崇神天皇社が鎮座しています。
ご祭神は崇神天皇(すじんてんのう)で国家安泰・産業守護のご利益があります。毎月14日に崇神天皇社祭が行われます。
春日社(末社)
崇神天皇社から進んで行くと、石!?と思いきや末社の春日社です。
ご祭神は武甕槌命(たけみかづちのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)の2柱で、開拓開運・武運守護・学芸向上・勉学守護のご利益があります。
出雲大神宮一のパワースポット「磐座」
本殿裏手の御影山にあります磐座はパワースポットとも呼ばれています。
ご縁を呼び込むご神力があると言われています。
稲荷社(末社)
春日社の隣には末社の稲荷社があります。ご祭神は宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)で五穀豊穣・商売繁盛のご利益があります。毎月23日には稲荷社祭が行われます。
マイナスイオンに癒される「御蔭の滝」
龍神乃神をお祀りしている滝で山からの湧水が絶えずに流れています。
滝の音を聞いているだけでパワーをもらえるスポットです。
上ノ杜(摂社)
山を登って行くと少し大きめの社、摂社の上ノ社が鎮座しています。
ご祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)の2柱で厄災解除・夫婦和合・国家安泰のご利益があります。毎月14日に上ノ社祭が行われます。
社殿は文化10年(1813年)に造営されました。
神域に入山する「神の磐座入口」
上ノ社を進んで行くと御神体山の国常立命が鎮座されている磐座があり、ここからはご神域の為、入山する際は社務所で受付してからの参拝になります。タスキが白装束の代わりになります。
笑殿社(末社)
一の鳥居の右手を山の方に登って行くと末社の笑殿社(わらへどのしゃ)があります。
ご祭神神は事代主命(ことしろぬしのみこと)と少毘古名命(すくなびこなのみこと)の2柱で、商売繁盛・知恵発達・漁業守護・病気平癒のご利益があります。毎月14日には笑殿社祭が行われます。
出雲大神宮のアクセス
- 神社名:出雲大神宮(いずもだいじんぐう)
- 住所:京都府亀岡市千歳町出雲後田無番地(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車場あり
- 営業時間:9:00~17:00(授与所)
- 交通アクセス:JR嵯峨野線「亀岡駅」下車 亀岡市ふるさとバス「出雲大神宮前」下車
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出雲大神宮の周辺神社をご紹介
愛宕神社(元愛宕)
出雲大神宮から車で4分ほどの場所に愛宕神社の本宮と言われている元愛宕の愛宕神社(あたごじんじゃ)が鎮座しています。
境内は「ムササビが生息する森」として京都自然200選にも選ばれている神社ですので、不思議な雰囲気が漂っています。
稗田野神社
続いては出雲大神宮から車で13分の場所に鎮座しています稗田野神社(ひえだのじんじゃ)です。
稗田野神社はガン封じ・健康長寿のご利益があるように年々健康第一になってきた向けの神社です。参拝順序も番号を打ってくれているので分かりやすくて有難いですね。
鍬山神社
こちらも出雲大神宮から車で14分ほどの場所に鎮座しています鍬山神社(くわやまじんじゃ)です。
鍬山神社と言えば秋の紅葉シーズンの有名スポットですね。休日には駐車場が入れなくなるほど渋滞しています。