京都府東山区に鎮座します新熊野神社(いまくまのじんじゃ)は京都三熊野社(京都熊野神社・熊野若王子神社・新熊野神社)の一つです。後白河天皇が遠い紀伊国の熊野詣りが容易ではなかったことから、自ら創建した熊野社です。
新熊野神社を”いまくまの”と呼ぶのは、和歌山の熊野を「古い(昔)」京都の熊野を「新しい(今)」と読んだことが由来となっています。
神社前に立つとそびえたつ御神木は樹齢900年で京都市の天然記念物に指定されています。
それではどんな歴史でどんなご利益があるのか新熊野神社を見ていきましょう。
- 神社名:新熊野神社(いまくまのじんじゃ)
- ご祭神:熊野牟須美大神(別名伊邪那美命)
- ご利益:健康長寿・病魔退散・芸事上達
- 旧社格:村社
- 住所:京都市東山区今熊野椥ノ森町42(Googleマップ)
- 営業時間:境内自由
- 駐車場:無料駐車場10台
- アクセス:京都市バス「今熊野」下車徒歩3分
触るととてもお腹に良いパワースポット大楠&さすり木
新熊野神社から離れていてもわかるほどのご神木のクスノキが鳥居の左手にあります。後白河天皇が植えたと言われ樹齢900年で京都市の天然記念物にも指定されています。
そしてこのクスノキは後白河天皇が患っていたお腹の病が治ったといういわれから、”お腹の神様”として信仰されており、また安産のご利益もあると言われています。
クスノキの周りを歩けるようになっていますので、抱きつく事も可能です。
さすり木は分身ともいわれ、参拝者が触りに触られツルツルになっています。胃腸の弱い方、妊婦さんは是非ともご神木のクスノキを触ってみてください。
後白河天皇の”熊野好き”によって建立された歴史
後白河天皇は生涯で34回も熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の総称)に参詣するほどの熊野権現を信仰していましたが、紀伊国はあまりに遠くにあったので、近くに造ってしまおう!という事で自分の住む法住寺殿のすぐそばに熊野権現を勧請し、建立させたのがはじまりとされています。
応仁の乱以降は度々戦火に見舞われ、一時は衰微状態になっていましたがそれを再建されたのが、後水尾天皇(ごみずのおてんのう)の中宮東福門院(ちゅうぐうとうふくもんいん)で現在の本殿は寛文13年(1663年)に聖護院宮道寛親王(しょうごいんのみやどうかんしんのう)によって修復されたものです。
永年元年(1375年)にこの地で観阿弥(かんあみ)世阿弥(ぜあみ)が足利義満の前で猿楽能を舞った事から「能楽発祥の地」とされています。
ご祭神とご利益
ご祭神
- 熊野牟須美大神(くまのむすびのおおかみ)別名伊邪那美命(いざなみのみこと)
ご利益
- 健康長寿
- 病魔退散
- 芸事上達
ご神木の椥(なぎ)の木
住所の「今熊野椥ノ森町」が示すように昔からこの地は椥(梛)の木が生い茂っており、椥の宮と呼ばれています。
椥は災いをなぎ払うと言われ、平和を招来するといわてきました。また梛の葉は切れにくい事から縁結びののご利益があると言われています。
京都市中京区に鎮座します梛神社も同じく縁結びの神社として信仰しています。
新熊野神社の摂社末社
上之社
上之社のご祭神は2柱
- 速玉之男大神(はやたまのおのおおかみ)
- 熊野家津御子大神(くまのけつみこのおおかみ)
中之社
中之社のご祭神は4柱
- 天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
- 瓊々杵尊(ににぎのみこと)
- 産火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
- 鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
下之社
下之社のご祭神は4柱
- 稚産霊命(わくむすびのみこと)
- 軻遇突智命(かぐつちのみこと)
- 埴山姫命(はにやまひめのみこと)
- 弥都波能売命(みつはのめのみこと)
若宮社
若宮社のご祭神は天照大神(あまてらすおおかみ)で国土平安・生命力上昇のご利益があります。
ご神鳥八咫烏のお守りと御朱印
日本サッカー協会のシンボルでも知られています八咫烏(やたがらす)は「目標達成の神」「勝利をもたらす神」「幸運をもたらす神」とされています。
八咫烏が描かれている絵馬やお守り、身代りになってくれる「身代わりおカラスさん」などご利益がありそうなものばかりです。
※熊野では「身代わりお烏さん」といってわが身に代わって不幸や災難を引き受けてくれる烏神としても信仰しています。
御朱印は4種類から選ぶことができます。
京都新熊野神社の熊野古道
本殿裏手から熊野古道入口があり登っていくと京の熊野古道があります。
京都十六社朱印めぐり
京都十六社朱印めぐりとは古都の町中に点在する十六の古社を訪ねる旅です。
十六社には様々なご利益があり「厄除け」「安産」から「病気平癒」「商売繁盛」「出世開運」まで多彩です。女性の方であれば「縁結び」「子授け」や受験生なら「学業成就」「合格祈願」があり、競馬ファンにも嬉しい「勝運・馬守護」の神社もあります。
すべて参拝すると干支の置物が授かれます。(十六社目でもらえます)
新熊野神社のアクセス
- 神社名:新熊野神社(いまくまのじんじゃ)
- 住所:京都市東山区今熊野椥ノ森町42(Googleマップ)
- 営業時間:境内自由
- 駐車場:無料駐車場10台
- アクセス:京都市バス「今熊野」下車徒歩3分
- 京都市内の101社から行きたい神社が見つかる最強おすすめツール!
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