島根県出雲市に鎮座します「出雲大社」(いずもたいしゃ)は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をご祭神としてお祀りし、縁結びの神様として信仰を集めており、全国各地から多くの人々が良縁成就を求めて出雲大社を訪れます。
ご祭神の大国主大神は国土を開拓された国造りの神様であり、また国土を最高神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)に譲った国譲りでも知られています。
そして国を譲る代わりに出雲大社が造営されたのがはじまりとされています。
旧暦10月の『神無月』は全国の八百万の神々が出雲の国に集まることから、出雲地方だけ『神在月』と呼ばれます。
という事は…神在月に出雲大社に行けば、恋愛成就・合格祈願・健康・商売繁盛・金運招福などあらゆるご利益が授かれます。
出雲大社には全国各地から集まる神々が泊まる(社)宿19社もありますので、そこで祈願すれば授かりたいご利益が手に入るという根端です。
ではいつ行けばよいのか神在月についてと出雲大社を見ていきましょう。
- 神社名:出雲大社(いずもたいしゃ)出雲國一之宮
- ご祭神:大国主大神
- ご利益:縁結び
- 旧社格:官幣大社(式内社・別表神社)
- 神域に向かうまでの4つの鳥居
- 全国的に珍しい下り坂の参道
- 大国主大神を正面でお参りできるスポット
- 圧倒的存在感のある神楽殿の大しめ縄
- 住所:島根県出雲市大社町杵築東195番(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車場あり(外苑駐車場385台)
- 営業時間:6:00~20:00
全国各地の神々が集まる出雲地区の「神在月」
旧暦10月10日から17日まで出雲大社では全国各地から八百万の神々をお迎えし、祭事が執り行われます。
人との縁に関わることについて神議り(かみはかり)され、その代表格として「男女の縁結び」です。
- 神迎神事・神迎祭 2020年11月24日(火)19:00~
☞稲佐の浜で神々をお迎えします。
- 神在祭 2020年11月25日(水)9:00~ 29日(日)10:00~ 12月1日(火)10:00~
☞摂社の上の宮で縁結びや来年の収穫などの諸事について神議り(かみはかり※話し合い)が行われます。
- 縁結大祭 2020年11月29日(日)10:00~ 12月1日(火)10:00~
☞大国主大神をはじめ全国の八百万の神々に対し、人々の更なる縁結びを祈る祝詞が奏上されます。
- 神等去出祭 2020年12月1日(火)16:00~
☞出雲大社の東西の19社にあった神籬(ひもろぎ※神霊の依り代)を拝殿に移動し「お立ち、お立ち」と唱えたと同時に神々は出雲大社を去ります。
- 第二神等去出祭 2020年12月10日(木)
☞神々が出雲の地を去られたという事を大国主大神に報告します。
※コロナの影響により本年の神在祭の参列には制限があります。
神々の宿
本殿の東側・西側に細長い社が19社ずつあります。19社には全国各地からの神々がお泊りになるわけです。
※伊勢神宮の天照大御神以外の神様が集まり神様ミーティングを開きます。
ここからは出雲大社の参拝を楽しむためのスポットを紹介します。
神域に向かうまでの4つの鳥居
出雲大社の本殿に向かうまでには一の鳥居から四の鳥居までの4つの鳥居をくぐります。石・鋼・鉄・銅とすべて異なる素材でできており楽しみ甲斐がある鳥居です。
一の鳥居は神門通りにある白い鳥居でかかっている神額は畳6畳分もあり日本最大級の神額になっています。
二の鳥居の場所を勢溜(せいだまり)と呼び、この場所が出雲大社の玄関口です。
- 一の鳥居:宇迦橋の大鳥居
- 二の鳥居:勢溜の大鳥居
- 三の鳥居:松の参道の鳥居
- 四の鳥居:銅の鳥居
本殿を参拝する前に「祓社」で心身を浄化
二の鳥居をくぐると右手に祓社(はらえのやしろ)があります。
祓社で神前に参拝する前にお参りをし日頃についた心身の穢れを祓い清めます。
他の神社でも祓戸社がある神社では先に参拝し、穢れを清めましょう。
全国的に珍しい下り坂の参道
二の鳥居から本殿へ続く参道は下り坂になっており、全国的に下り坂の参道は珍しいと言われています。
国造りを完成させた「ムスビの御神像」
三の鳥居の右手には大国主大神が国造りを完成させた際の「ムスビの御神像」があります。
これは大国主大神が少彦名大神と国造りをしている際に少彦名大神がいなくなり頭打ちになった際に、「幸魂」(さきみたま)「奇魂」(くしみたま)という「魂」が現れ、これを三輪山に祀れば国造りは完成すると言われた場面です。
三輪山といえば奈良県桜井市にある日本最古の神社「大神神社」(おおみわじんじゃ)です。
ご祭神は大物主大神ですが、大国主大神の和魂(にぎみたま)とも言われています。
ご祈祷などが行われる拝殿
四の鳥居をくぐると拝殿が現れ、重さ1トンものしめ縄が下がっています。
現在の拝殿は昭和38年(1963年)に新築され戦後最大の木造神社建築と言われています。
出雲大社の参拝方法「二礼四拍手一礼」
出雲大社のお参りは他の神社のお参り「二礼二拍手一礼」とは異なり「二礼四拍手一礼」になります。
※大分県宇佐市「宇佐神宮」新潟県弥彦村「弥彦神社」の2社も「二礼四拍手一礼」です。
なぜ四拍手なのかというと、これには色々な説がありますが一番有名なのが、出雲大社では5月14日に例大祭が行われ、その時は「二礼八拍手一礼」になります。「八」は古来より無限(∞)を意味する数字であり、八拍手は神様に対して限りない拍手をもって讃える作法とされています。
その八拍手の略式として四拍手で参拝が行われていると言われています。
大国主大神がお祀りされている本殿
拝殿の後方には本殿があります。本殿は大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式で昭和27年(1952年)に国宝に指定されました。
ご祭神
- 大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)
大国主大神を正面でお参りできるスポット
本殿の西側に遥拝場があります。ここは本殿の内部は心御柱(しんのみはしら)という柱が立ち、それを中心に時計回りに回って御神座に至る構造となっているため、大国主大神は正面ではなく西を向いています。
この場所は大国主大神を正面からお参りすることができる貴重なスポットとなっています。
圧倒的存在感のある神楽殿の大しめ縄
出雲大社と言えば大しめ縄を思い浮かぶ人も少なくはないでしょう。
正直私自身もこの大しめ縄は拝殿・もしくは本殿にドカーンと下げられていると思っていましたが、実際は神楽殿なんですね。
ただ長さ約13m・重さ5.2tは存在感がすごいです!
気持ち的に安心して引ける出雲大社のおみくじ
伊勢神宮はおみくじが無く、伊勢神宮に参拝しにこれた事が大吉という発想ですが、出雲大社はおみくじはあります。
ただ、吉凶という概念がなく1番~30番までの順番式になっています。
どこかしら内容よりいつも吉凶で判断するので、内容重視の出雲大社のおみくじは気持ち的に安心して引けますね。
素鵞社
本殿の真裏に鎮座する素鵞社(そがのやしろ)は大国主大神の親神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)をご祭神としてお祀りしています。
素鵞社の背後は八雲山(禁足地)があり、ここは唯一その八雲山の聖域を触れることができます。
また素鵞社の床下には稲佐の浜(出雲大社から西へ1kmほど行った場所)から運ばれた砂があります。ここで清められた砂は撒くと土地を清めるご利益があると言われています。
素鵞社の清められた砂は、摂取されるだけであれば無くなるので、稲佐の浜で替わりの砂を素鵞社まで運びます。持ち帰る砂の分だけ素鵞社まで持っていきましょう。
出雲大社の境内にいるウサギたちギャラリー
出雲大社のアクセス
- 神社名:出雲大社(いずもたいしゃ)
- 住所:島根県出雲市大社町杵築東195番(Googleマップ)
- 駐車場:無料駐車場あり(外苑駐車場385台)
- 営業時間:6:00~20:00
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